マカオはどんな国?フリーWiFiを踏まえた現地インターネット事情とおすすめ利用サービスを紹介

  • URLをコピーしました!

マカオといえば「カジノ」のイメージが非常に強い印象ですが、どこの国に属しているかご存知ない方も多いのではないでしょうか?

マカオは中華人民共和国(中国)の「特別行政地区」となっており、「一国二制度」をとっている中国本土からは独立した法体制や高度な自治権を有しています。

やはり世界有数のカジノがあるということで日本人からも大変人気が高いマカオ。

本記事ではマカオについての簡単な紹介と現地でのインターネット手段についてご紹介していきます。

河村亮介
監修者

回線サービスの比較専門家

河村亮介(カワムラリョウスケ)

「あなたにぴったりのサービスを」をコンセプトに活動するモバイル回線選びの専門家。徹底した通信速度測定に定評がある。回線系比較サイト「GreenWaves」運営/WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表

目次(タップしてジャンプ)

マカオはどんな国?

中国にある「マカオ」は地図上では香港の隣に位置している地域です。

■マカオの地図

中国の中でも南端に近い位置にあり、首都北京からは約2,000km離れています。

location en
画像引用:マカオ政府観光局

日本からの距離は約3,000kmで飛行機で4-5時間程度で到着することから、簡単に行けるアジアの人気観光地の一つです。

ここでは簡単にマカオについて紹介していきましょう。

マカオは香港と同じ中国の特別行政区

マカオは香港と同じ中国の「特別行政区」に指定されており、中国本土からは独立した法体制・経済体制となっています。

高度な自治権を有しており、中国本土とは異なった「資本主義制度」が採用されているのが特徴です。

1999年にポルトガルから返還され、まだ20年程度しか経っていません。

公用語は広東語とポルトガル語となっています。

tomato ojiトマト先生

マカオは16世紀大航海時代にポルトガル人がやってきて中国の人と貿易をはじめたことがきっかけで西洋と東洋の文化が混じったユニークな街並みになっておる。

pman ideaピーマンくん

公用語にポルトガル語が採用されているのはそんな背景もあるんだね。

緯度としては日本の沖縄より南に位置するため、1年を通して温暖な気候となっています。

高温多湿で雨が多く、夏場は30度近い気温になる一方で、冬場は沖縄よりも寒く10度を下回る時も。

日本との時差は1時間となっており、飛行機に乗っても「時差ぼけ」することはないでしょう。

lemon girlレモンちゃん

マカオの空の玄関口である「マカオ国際空港」はタイパ島の「嘉模堂区」にあるのよ。

マカオは「マカオ半島」「タイパ島」「コタイ地区」「コロアネ島」の4つから構成されており、マカオ半島とタイパは3本の長い橋で繋がっています。

Administrative Division of Macau SAR
画像引用:Wikipedia
tomato ojiトマト先生

ちなみにじゃが、マカオの隣の香港とは港珠澳大橋(こうじゅおうだいきょう)という全長55kmの世界最長の橋で繋がっておるんじゃ。

カジノ王国マカオは観光地としても人気

2019年にマカオを訪れた旅客数は3,914万人にも上り、主な観光客の内訳は中国本土からが8割、香港・台湾から1割で合計9割にも上り、マカオへの観光客の多くは日本人を含むアジアから訪れることが多くなっています。

参考:外務省|マカオ基本データ

やはり観光の目玉は「合法ギャンブル」であるカジノでしょう。

世界で有名なラスベガスと並ぶカジノ設備があることに加えて、中国本土の富裕層のいわゆる「チャイナマネー」の流入、資本主義による外資の流入などで2007年にはラスベガスを超えたと言われています。(参考:Wikipedia

マカオの代表的なカジノはホテルに併設された大型複合施設にある場合が多く、有名な場所としては「ギャラクシーマカオ」「ホテルリスボア」「ウィンマカオ」「ヴェネチアンホテルマカオ」などが有名です。

そのほかにも、マカオタワーなどの近代建造物や東西の文化融合が見てとれる「セナド広場」「聖ドミニコ教会」「聖ロレンソ教会」などの観光地が有名です。

lemon girlレモンちゃん

カジノや高級リゾートはマカオ南島のタイパ・コタイに集中しているわよ。
歴史的建造物や教会などの世界遺産は北側のマカオ半島にあるわ。

日本人がマカオでもインターネットを使う方法

カジノや高級リゾート、歴史的建造物など、魅力的な観光地が多数あるマカオ。

やはり現地で思い切り楽しむためには情報収集が必須ですね。

しかし、今お使いのスマートフォンは残念ながら日本国内専用となっており、マカオで使用することはできません。

ここではマカオでのおすすめインターネット手段を解説していきます。

マカオでのインターネット手段
  1. フリーWiFiを利用する
  2. マカオ専用のプリペイドSIMカードを購入する
  3. キャリアの海外パケットプランを利用する
  4. 海外専用のポケット型WiFiを日本からレンタルする

1.フリーWiFiを利用する

やはり海外旅行へ行く際のインターネット手段として真っ先に思い浮かぶのは「フリーWiFi」を利用することでしょう。

お使いのスマートフォンは海外ではSIMカードが「日本専用」となっているためそのままでは利用できませんが、無線LANの電波を使ってインターネットを行う「WiFi接続」であれば海外でも問題なくインターネットができます。

日本でもコンビニやファミリーレストランなどで無料のWiFI電波が飛んでいるようにマカオでも観光地を中心にフリーWIFiスポットが存在します。

■FreeWiFi.MO

0c9a0eea8632e1ee072ee6dbd3a27e99
画像引用:https://freewifi.mo/jp/
pman ideaピーマンくん

日本語対応だよ!

FreeWiFi.MOはさまざまな組織が政府と協力して、マカオ市民やマカオに訪問してくれる人に提供している官民共同運営の無料WiFiサービスです。

FreeWiFi.MOの前身の「WiFi GO」はマカオ政府が2010年9月から提供を開始し、2017年に「FreeWiFi.MO」に名称を変更しています。

既存のWiFi GOの提供エリアだけでなく、公共施設以外でも提供を行なっているためカバーする地域は広くなり、2020年時点では約560ヵ所に増えました。
※参考:マカオ新聞

tomato ojiトマト先生

マカオ新聞によると、マカオの面積は山手線の内側の半分(約30平方キロメートル)ほどの地域とのことじゃ。この地域に560ヵ所というのは結構な密度じゃの。

lemon girlレモンちゃん

0.053㎢に一つだと…東京ドームが0.047㎢だから
あの範囲にWiFiスポットが一つあるくらいね。

無料接続できる時間はFreeWiFi.MOが利用している回線によって異なりますが、1日あたり最大30分間(接続回数の制限なし)の接続が可能となっています。

利用するにはアプリを用いた方が便利でしょう。

FreeWiFi.MOのアプリダウンロード(外部サイトへジャンプします)

これらの公共WiFiスポットの他にもマカオ国際空港やカジノリゾート、スターバックスコーヒーなどのファストフード店や宿泊先のホテルでも独自の無料WiFiを提供しています。

マカオ国際空港:インターネットサービス大手の「CTM」が無料WiFiを提供。1回30分まで利用可能

マカオでフリーWiFiに頼りすぎるのはおすすめできない

やはり「無料」という部分で非常に魅力的なフリーWiFiですが、当サイトでは積極的な利用をおすすめしていません。

マカオでフリーWiFiをおすすめしない理由
  1. セキュリティリスクが大きい
  2. 通信速度が遅い場合がある
  3. インターネットが使いたい時に使えない

一番おすすめできない理由は「セキュリティリスクが高い」ためです。

パスワード保護がされている場合でもそうでない場合でも、無料WiFiを利用する場合は電波を発している無線LAN機器の「プライバシーセパレータ機能」がオンになっていないと第三者から通信情報を簡単に覗き見ることが出来てしまうのです。

よって、クレジットカード情報を取り扱う通信やオンライン決済を行う際にフリーWiFiを用いて行なってしまうと個人情報流出のリスクも…。

またマカオは観光客が非常に多いこともあり、そういった個人情報を抜くために「プライバシーセパレータ機能をオフにしたなりすましアクセスポイント」が設置されていてもおかしくありません。

加えて、フリーWiFIは使用する回線によって速度が十分でない場合も多くあるため、快適にインターネットを利用できない可能性もあります。

設置場所に依存してしまうため、いざインターネットを使用したいと思った時にフリーWiFiが無ければ接続できないというのは非常に不便でしょう。

lemon girlレモンちゃん

海外旅行に行く際はフリーWiFiをあてにしちゃだめよ。

pman sadピーマンくん

東京ドーム一個分の範囲に一つって考えると…あんまり当てにはできないよね。

2.マカオ専用のプリペイドSIMカードを購入する

海外旅行に慣れている人がいちばんよく使っているのが「現地で通信ができるSIMカードを自分のスマートフォンに入れる」という方法です。

マカオでは下記の通信キャリアが存在します。

マカオの携帯電話会社
  • 澳門電訊(CTM)
  • 3澳門(Hutchison Telecom Macau)
  • 數碼通澳門(Smartone Macau)
  • 中国電信(China Telecom)
tomato ojiトマト先生

中国本土や香港などとはちょっと異なったキャリアになっておるんじゃ。

現地ではマカオ国際空港などで「自販機」で購入することができますが、キャリアによっては現地のアプリ決済のみしか対応していないケースもあることから、事前に日本国内で購入して行った方が安心でしょう。

また、最近では利用するのに「実名登録」などの追加登録が必要となるケースが多く、設定なども全て現地語もしくは英語での記載となっているため利用ハードルがやや高くなっています。

参考:https://ascii.jp/elem/000/004/000/4000199/

Amazonなどで購入できるSIMは中国本土・香港・マカオ・台湾で利用できる「中国レン通」のものとなっていることが多く、それぞれ下記のキャリアローミングを用いて通信することができます。

中国:China Unicom、香港:3香港、台湾:中華電信、マカオ:CTM

現地SIMカードの利用はちょっと大変

SIMカードの入れ替え自体はそこまで難しくありません。

「SIMピン」という器具を用いて、ご自身のスマートフォンの穴に差し込んでSIMカードを取り出して入れ替えるだけです。

DSC 3786

ただし、入れ替える前と後にそれぞれ設定が必要となっています。

SIMカードを入れ替える際の注意点
  • キャリアスマートフォンの場合は「SIMロック解除」が必須
  • 現地SIMカード挿入後は「APN設定」が必要

まず、キャリアスマートフォンを利用している場合、多くは「使っている通信キャリアでしか通信が行えない状態=SIMロック」がかかっているためこれを解除する必要があります。

また、現地で利用するにはAPN設定=通信設定が必要なケースがほとんど。

このようにSIMカード入れ替えは玄人向けの内容となっており、なかなかやろうと思うとハードルが高いというのが現状です。

pman sadピーマンくん

ぼくできないかも。。

3.キャリアの海外パケットプランを利用する

日本国内のスマートフォンユーザーの約9割がドコモ・au・ソフトバンクのいずれかのキャリアを使っているというのは有名な話です。

恐らくあなたもその一人ではないでしょうか?

キャリアのサービスには「海外ローミングサービス」と言って、SIMカードを入れ替えなくても事前に手続きを行うことで海外でもお使いのスマートフォンをそのまま使える機能があります。

各キャリアの利用料金については下記表をご覧ください。

pman ideaピーマンくん

マカオでもSIMカード入れ替えなしで使えるんだね!

※povo2.0については海外ローミング非対応です。

サービス名内容
ドコモ■パケットパック海外オプション
200円/1時間〜
980円/24時間
2,480円/3日間
3,980円/5日間
5,280円/7日間
※国内パケット通信量から消費
※パケット上限なしプラン利用の場合は30GBが上限
■海外パケ・ホーダイ
24.4MB /日|1,980円
無制限/日:2,980円
◇通話:従量課金
→利用にはWEB/店頭/電話から申込手続きが必要
au■世界データ定額
(利用日数:1日から30日)
490円/24時間〜
690円/24時間〜
980円/24時間〜
※国内パケット通信量から消費
※パケット上限なしプラン利用の場合は60GB-80GBが上限
◇通話:従量課金
→利用には「世界データ定額アプリ」から申込手続きが必要
ソフトバンク■海外パケットし放題
25MB以下/日:0-1,980円(税込)
25MB以上/日:2,980円(税込)
◇通話:従量課金
※My Menuから事前申し込みが必要
※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可
ahamo■月間20GBまで通信可能
※手続き不要
※20GB以上は追加費用発生
※15日以上の滞在では通信速度制限あり
◇通話:従量課金
povo■対応予定
※詳細は未決定(2021年10月時点)
◇未定
LINEMO■海外パケットし放題
25MB以下/日:0-1,980円(税込)
25MB以上/日:2,980円(税込)
◇通話:従量課金
※My Menuから事前申し込みが必要
※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可
※アメリカ放題非対応

注意しなければならないのは、ドコモ・auに関しては海外で使用したパケット通信量が国内で契約しているパケットプランから差し引かれるという点です。

パケット上限がないプランに加入していれば問題ありませんが、そうでない低容量プランの場合は海外での利用料金に加えてパケット代金も発生してしまうため、高額請求となる場合も考えられます。

ソフトバンクユーザーに関しては国内パケット通信量から引かれることはありませんが、その分一日当たりの利用料金が高額となっています。

tomato ojiトマト先生

キャリアの海外ローミングサービスは非常に便利じゃが、このように落とし穴があるんじゃ。
特にソフトバンクを使っている人やそれ以外のパケット無制限プランに加入していない場合は注意するんじゃぞ。

4.海外専用のポケット型WiFiを日本からレンタルする

海外旅行の際に現地でインターネットを行いたい場合は海外専用のポケット型WiFiを事前にレンタルしていくという手段は最も一般的かもしれません。

国際空港のカウンターであれば、事前に契約手続きを済ませていれば出国前に受け取ることもできます。

※新型コロナウィルスの影響で受け取りカウンターが臨時休業となっている場合もありますので詳しくはご利用のサービスにご確認いただければ幸いです。

ポケット型WiFiであればお使いのスマートフォンとポケット型WiFi端末をWiFi接続するだけで簡単に現地でもインターネットをすることが出来ます。

SIMカードを差し替える手間もなく、フリーWiFiのように危険に晒されることもなく安全にかつ快適にインターネットを楽しむことが出来るでしょう。

ただし、多くの海外専用ポケット型WiFiの場合、飛行機に乗っている間もレンタル期間にカウントされてしまうため、渡航時間が長い国へ行く際には少々もったいないかもしれません。

tomato ojiトマト先生

これまで説明してきた方法で最も簡単なやり方じゃ!

まとめ

以上、マカオを旅する際のインターネット手段についてお伝えしてきました。

やはりせっかくの海外旅行ですので、思いっきり楽しみたいですよね。

旅先では何があるかわからず、日本と同じように困ったときにスマートフォンですぐに調べ物ができないのが海外の不安な一面です。

そんな時に心強い味方になってくれるのが海外専用ポケット型WiFiでしょう。

フリーWiFiのように場所に縛られることもなく、SIMカード入れ替えやキャリア海外ローミングのように高額請求の心配なく「その場で」インターネットが使える点が1番の魅力です。

海外WiFiでおすすめなのが「クラウドWiFi」です。

海外WiFiレンタル大手サービスとクラウドWiFIのマカオでの利用料金を比較してみましょう。

マカオでの1日利用

クラウドWiFiイモトのWiFi
費用/日1,100円(税込)1,580円(税込)
パケット上限/日1GB(4G高速通信)1GB(4G高速通信)
超過後速度384kbps明記なし

このようにイモトのWiFiに比べてクラウドWiFiのでは安価な費用で1日1GBまで使用することが可能です。

また、制限後速度についても「384kbps」と明記されているため、極端に低速化して通信できないという心配もありません。

「384kbps」ではインターネットブラウジングやTwitter、インスタグラムへの画像のアップロードなどは難しいですが、LINE電話などのIP電話であれば日本国内とも問題なく行える可能性があります。

マカオ→香港での2日間の合計費用

クラウドWiFiイモトのWiFi
マカオ
費用/日
1,100円(税込)/GB1,580円(税込)/GB
香港
費用/日
1,100円(税込)/GB 1,580円(税込)/GB
2日間合計2,200円(税込)/GB3,160円(税込)/GB

他社サービスでは2か国以上を渡り歩く際に「周遊プラン」が用意されています。

元々同じ中国内で隣り合わせということもあって、イモトのWiFiでも香港・マカオ周遊プランが用意されており、マカオと同費用で周遊が可能となっていますが、あらかじめ周遊プランの申し込みが必要でうs。

それに対してクラウドWiFiでは、面倒な手続き不要でその国の電波を使って高速通信が可能となっており、料金も安価に使用することが出来ます。

マカオへ行くなら、ぜひクラウドWiFiのレンタルも検討してくださいね。

lemon girlレモンちゃん

素敵な旅行になりますように。

\海外で使うならこれで決まり/
クラウドWiFi

あなたの行きたい国はどこ?

興味のある国のインターネット事情をチェック!

行きたい国をクリック
ベトナム
韓国
中国
台湾
タイ
香港
カンボジア
インドネシア
マレーシア
シンガポール
フィリピン
スリランカ
ネパール
インド
ラオス
マカオ
バングラディシュ
モンゴル
ミャンマー
ロシア

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアお願いピーマンっ!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

WiFiPman登場人物紹介

■ピーマンくん■

Pman学園の生徒の一人。通信系の知識を学ぶために日夜勉強に励む努力家。好きなものはピーマンの肉詰め。
■トマト先生■

Pman学園の先生。ポケットWiFiのみならず通信系界隈の知識が豊富。トレードマークはちょっとグレーになってきている口髭。話が長いことが玉に瑕。
■レモンちゃん■

Pman学園の生徒でみんなのアイドル的存在。容姿端麗でかつ勉強が得意で通信関係の補足知識をよく教えてくれる。最近の流行りはヘアアレンジ。

この記事を書いた人

河村亮介のアバター 河村亮介 ポケット型WiFi比較専門家

モバイルルーター比較専門家です。キャリア・格安スマホに関する知識をはじめ、モバイルWi-Fiルーターや固定回線など通信関連全般に精通しています。公平中立な立場から「選んでよかった」と思えるサービス紹介を行ってまいります。GreenEchoesStudio代表/回線系比較サイトGreenWaves運営。著者プロフィールは下記リンクからご覧いただけます。

目次(タップしてジャンプ)