インドのインターネット事情は?フリーWiFiは使える?

デリーやムンバイのような世界都市を抱えるインドでは、インターネットの普及が進んでいます。
とはいえ、日本に比べるとインターネット事情がよいとは言えないのが実際のところです。
この記事ではインドのインターネット事情と、フリーWiFiをはじめ日本人がインド観光中に使えるインターネット接続手段を紹介。
インターネット接続手段の種類によって使い勝手や快適さが大きく異なるので、ご自身にあった方法をえらぶことが必要です。
複数の手段のなかで、どれが最も快適でおすすめかも解説しているので渡航前に是非参考にして下さい!
インドでのインターネット接続手段比較表
通信品質 | セキュリティ | 使いやすさ | コスト | |
---|---|---|---|---|
ポケット型WiFi | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
フリーWiFi | △ | × | △ | ◎ |
プリペイドSIM | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
海外ローミング | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
- ポケット型WiFi(★おすすめ)
安全性が高く電源を入れるだけで使える。複数デバイスで利用可能。 - フリーWiFi
無料で使えると言う利点を除くと、通信品質やセキュリティに不安が生じる。 - プリペイドSIM
現地で購入すると安価な反面、煩雑な設定が必要なため最低限の知識が必要である。 - 海外ローミング
設定のハードルは高くはありませんが、他の手段と比べ割高になる事も。
インドのインターネット事情
インターネット環境が整備され自国民がインターネットを使いやすい国の方が、海外からの観光客もインターネットを快適に使えます。
日本人が海外へ観光や出張で訪れた際に、どれだけインターネットを使えるかはその国のインターネット事情によるのです。
この項では、インドでどのくらいインターネット環境が整備されているかみていきましょう。
まずは、世界のインターネット統計を公開している「Internet World Stats」※のデータから、インドにおけるインターネット普及率を紹介します。
インドのインターネット普及率(2021年)
国名/地域名 | 普及率 |
---|---|
インド | 54.2% |
日本 | 94.5% |
アジア平均 | 64.1% |
インドのインターネット普及率は54.2%で、日本より40%以上低くなっています。
日本では人が暮らしているような観光地であれば、だいたいインターネットに接続可能です。
インターネット環境が何も確保できなくて困るようなことはほとんどありません。
一方、日本よりはるかにインターネット普及率が低いインドでは、インターネット環境の確保に苦労しそうですね。
インド観光中にストレスなくインターネットを使えるようにするためには、事前の十分な準備が欠かせません。
次にインドのインターネット通信速度をみていきましょう。
インターネット接続できる手段があっても、通信速度によってどのくらい快適に使えるかも変わってきます。
以下、インターネット通信速度測定サイト「SPEED TEST」が集計したデータをみていきましょう。
インドのインターネット通信速度と順位(2022年5月時点)
固定回線
順位 | 国名 | 通信速度(下り) |
---|---|---|
- | 全世界 | 64.70Mbps |
8 | アメリカ | 152.66Mbps |
9 | 日本 | 137.19Mbps |
75 | インド | 47.86Mbps |
モバイル回線
順位 | 国名 | 通信速度(下り) |
---|---|---|
– | 世界 | 30.37Mbps |
25 | アメリカ | 59.93Mbps |
45 | 日本 | 42.60Mbps |
115 | インド | 14.28Mbps |
※参照したデータをもとに、当サイトが表を作成しています。
※インターネット通信速度の「中央値」による統計です。
インドのインターネット通信速度は固定回線が47.86Mbps、モバイル回線が14.28Mbpsでいずれも日本の1/3以下です。
日本では、インターネット通信速度が遅くてストレスを感じることがほとんどありません。
たいてい動画も快適に視聴可能です。
しかしインドでは、日本と比べインターネット通信速度が遅くてストレスを感じるシーンが多くなりそうですね。
インドでストレスなくインターネットを使えるようにするには、できるだけ通信品質のよいインターネット接続手段をえらぶ必要があります。
日本人がインドに旅行や出張で滞在する際のインターネット接続手段とは?
インドのインターネット事情は、日本と比べて良いとは言えないことをみてきました。
そんなインドへ日本人が旅行や出張で訪れた際は、どのような方法でインターネットに接続できるでしょうか。
代表的な手段としては以下4種類があげられます。
- ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する
- インドで利用可能なプリペイドSIMを購入する
- 日本の通信キャリアが展開している海外ローミングサービスを使う
- インドに対応した海外用ポケット型WiFiのルーターをレンタルする
これらはいずれも、海外からの観光客がよく使うインターネット接続手段です。
ただ方法によって快適さや難易度に差があります。
そのため、それぞれの特徴を把握した上で自分に合う方法をえらびたいですね。
以下、それぞれの手段について詳しく解説します。
1.ホテルや街のカフェなどに設置されているフリーWiFiを活用する
フリーWiFiとは、文字通り無料で使えるWiFiのことです。
日本でもフリーWiFiを使えるスポットはたくさんあります。
カフェやファーストフード、鉄道・公共施設などのフリーWiFiを使ったことがある方も多いでしょう。
フリーWiFiに接続すれば、インターネットに接続可能です。
それではインドには、どのくらいフリーWiFiスポットがあるでしょうか。
有名観光ガイドブック「地球の歩き方」では、インドのインターネット事情・フリーWiFi事情について以下のようにまとめています。
ここ数年でインドのインターネット環境はかなりよくなってきた。
参照元:「地球の歩き方インド 2020〜21」(P628)
ただし携帯電話の普及とともに、町なかのインターネットカフェは消滅しつつある。
Wi-Fiは最近では多くのホテルで利用できるようになってきた。
ホテルによって部屋で使えるか、フロント周りの公共エリアのみか分かれるので、本書やホテルのウェブサイトなどで確認しておくといい。
一般的には宿泊客は無料だが、高級ホテルは有料の場合も。
そのほか、カフェやレストランでWi-Fiが無料で利用できるところもある。
配車アプリや地図、現地での情報にはWi-Fiがないと使えないもの、あれば便利なことは多い。
日数や必要性に応じて選びたい。
地球の歩き方の情報をみる限り、インドではフリーWiFi(無料のWiFi)を使えるスポットが多いようですね。
ただしフリーWiFiは専用スポットのすぐ近くでしか使えない点は注意が必要です。
地球の歩き方にあるように、専用スポットが近くにない路上などでスマートフォンの地図を調べたり配車アプリを使ったりする際は使えません。
地球の歩き方では、専用スポットの近くでなくても使えるインドでのインターネット接続手段として以下をあげています。
- プリペイドSIM
- 海外用ポケット型WiFiのレンタル
それぞれの詳細については、後述しますね。
次の項からは、日本人が特によく訪れる場所に実際どのくらいフリーWiFiスポットがあるかみていきましょう。
空港のフリーWiFiスポットは?
海外旅行では、入出国や渡航先の国内での長距離移動などで空港を使います。 空港では飛行機出発の待ち時間などで長い時間滞在することになるので、フリーWiFiを使いたくなる人も多いでしょう。
それではインドの空港では、フリーWiFiが使えるでしょうか。
以下インドの空港の中でも、日本人がよく使うと考えられる空港のフリーWiFi状況をみていきましょう。
まず首都デリーのインディラ・ガンディー国際空港(DEL)公式サイトには、フリーWiFiの提供について、以下のように記載されています。
(当サイトが日本語に訳しています。)
空港内の全ターミナルでフリーWiFiを提供しています。
参照元:インディラ・ガンディー国際空港公式サイト
接続に必要な3ステップ
1. お使いの端末でWiFi機能を有効にしたあと、SSID「GMR Free Wi-Fi」に接続します。
2. 携帯電話の番号とOTPを入力します。
3. OTPと4桁の暗証番号を設定すると、高速なフリーWiFiにアクセスできます。
なお海外の携帯電話番号をお持ちの方は、インフォメーションキオスクのWi-Fiチームまでご連絡ください。
ここでいう「OTP」とは、インド国内の携帯電話番号を使って取得する「ワンタイムパスワード(One Time Password)※」を指します。
つまりフリーWiFiの利用にあたって、インド国内の携帯電話番号が必要になるのです。
インドのフリーWiFiを使うために必要なOTPの操作手順例
(全てのOTPが同じ手順とは限らないので注意して下さい。)
1. ブラウザ画面で、指示に従いインド国内の携帯電話番号を入力する(ここで、日本の電話番号を選択できる場合もある)
2. 入力した携帯電話番号宛に、ワンタイムパスワードが記載されたショートメールが届く
3. ブラウザ画面に、ワンタイムパスワードを入力すると認証が完了しフリーWiFiでインターネットが使えるようになる
日本の携帯電話番号を入力できる場合でも、「日本の携帯電話番号宛のショートメールが受け取れる状態である」必要があります。つまり、いずれにしろスマートフォンがネットワークに接続している状態でないと、OTPを完了できないわけです。この場合、OTPが必要なインドのフリーWiFiも使えないことになります。公式サイトには、海外の携帯電話番号しかない場合は「インフォメーションキオスクのWi-Fiチームまで連絡して欲しい」とあります。
他のインドの空港でも、フリーWiFiは同様の手順で使う必要があるようです。
空港でフリーWiFi自体は使えるものの、手続きに手間がかかりそうですね。
以下、他の主要な空港がフリーWiFiの利用について説明しているページのリンクを掲載しておきますので参考にして下さい。
詳細はリンク先で確認いただけますが、基本的にインディラ・ガンディー国際空港と同様の手続きが必要となります。
観光地にはどのくらいフリーWiFiスポットがある?
はじめに結論を述べると、インドの市街地にある人気観光地周辺ではフリーWiFiスポットが比較的豊富です。
そのため専用アプリなどを使えば、これから向かう観光地周辺のフリーWiFiスポットを比較的簡単に見つけられるでしょう。
ただし前項でも触れたように、インドのフリーWiFiはインドの携帯電話番号を使った認証手続きが必要になることも少なくありません。
そのため、せっかくフリーWiFiスポットを見つけても認証が行えず使えないこともあるので注意しましょう。
(その点、後述するプリペイドSIM・海外ローミング・海外用ポケット型WiFiの方が安心して使えます。)
ここでは世界中のフリーWiFiスポットを検索できるアプリ「WiFiMAP」※で、インドの各観光地にフリーWiFiスポットが実際どのくらいあるか確認します。
WiFiMAPでは、フリーWiFiスポットを青い丸のマークで表しています。
青い丸の中に数字が書かれているのは、周辺にその分だけフリーWiFiスポットがあるということです。
ジャーマー・マスジッド(デリー)


ジャーマー・マスジッドは、1656年に建築されたインド最大規模のモスクです。
ミナレット(尖塔)の上部は展望スペースになっていて、オールドデリーの街並みを眺望できます。
首都デリーを代表する観光地ということもあり、周辺には多くのフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
ジャーマー・マスジッドの近くには、レッド・フォートなどの人気観光スポットもあります。
クトゥブ・ミナール(デリー)


クトゥブ・ミナールは、1200年頃にクトゥブッディーン・アイバクが北インドを制圧した記念に建てられたミナレット(尖塔)です。
高さ73mにも及ぶクトゥブ・ミナールには、幾何学模様のような美しい装飾が施されており、ゆっくり見る価値があります。
WiFiMAPをみると、この周辺にも多くのフリーWiFiスポットが確認できますね。
タージ・マハル(アグラ)


世界遺産「タージ・マハル」はインドでも屈指の人気観光スポットです。
ムガル帝国皇帝シャー・ジャーハーンが亡くなった愛妃のために建てた霊廟で、建造物の美しいシンメトリー(左右対称)が特徴的。
日没時や夕暮れ時には、真っ白な霊廟が赤く染まりより美しさが増します。
インドを代表する観光地だけあり、WiFiMAPをみる限り周辺に数多くのフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
アグラ城(アグラ)


世界遺産にも登録されているアグラ城は、ムガル帝国の歴代皇帝が暮らした居城です。
この地で産出された赤砂岩を使って作られた高さ約20mもの赤い城壁が、城の周囲2.5kmを囲んでいることから「赤い城」と呼ばれています。
WiFiMAPをみると、この周辺にも複数のフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
ジャンタル・マンタル(ジャイプール)


世界遺産「ジャンタル・マンタル」は、18世紀前半に建築された天体観測施設です。
高さ27.4mにも及ぶ巨大な日時計「サムラート・ヤントラ」をはじめ、個性的なフォルムの観測設備が並んでおり見ていて飽きません。
WiFiMAPをみると、周辺に複数のフリーWiFiスポットが確認できますね。
ジャンタル・マンタルの近くには、風の宮殿やシティ・パレスといった人気観光スポットが集まっています。
アンベール城(ジャイプール)


世界遺産「アンベール城」は、ラージプート族のマハラジャが16世紀に築城した宮殿城塞です。
丘の斜面に築かれたアンベール城は巨大でその迫力に圧倒されます。
「世界で最も美しい門」と言われるカネーシャ門をはじめ、アンベール城の建築美・装飾美も見逃せない見どころ。
アンベール城へは、名物の象タクシーで向かうのも人気です。
アンベール城はジャイプールの中心地とは離れた場所にありますが、WiFiMAPをみると周辺に複数のフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
ガンジス河/ガンガー(ベナレス)


ガンジス河(現地名:カンガー)はインド人にとって神聖な河で、なかでもヴァラクシー周辺は聖地として大切にされています。
ガンジス河へヒンドゥー教徒達が入り沐浴する姿は、テレビなどで見たことがある方も多いでしょう。
上記WiFiMAPはガンジス河のなかでも、多くのヒンドゥー教徒や観光客が集まる沐浴場「ダシャーシュワメード・ガート」周辺を写しています。
WiFiMAPをみると、この周辺に複数のフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
なお、この周辺には他にもいくつか沐浴場がありますが、それらの拠点となるのがヴァラナシ・ジャンクション駅です。
WiFiMAPをみると、以下の通り駅周辺には多くのフリーWiFiスポットがあるのがわかります。

インド門(ムンバイ)


インド門はイギリス植民地時代に建築された、高さ26mあるグジャラート様式の建築物。
ムンバイの中でも多くの観光客が訪れる人気スポットで、夜にはライトアップされその美しさが際立ちます。
WiFiMAPをみると、周辺に多くのフリーWiFiスポットが確認できますね。
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(ムンバイ)


世界遺産にも登録されているチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅は、コロニアル建築を代表する建築物です。
こちらも夜になるとライトアップされさらに美しい景観となります。
WiFiMAPをみると、この周辺にも多くのフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
エレファンタ石窟群(ムンバイ)


世界遺産「エレファンタ石窟群」は、ムンバイ沖の小島「エレファント島」にある石窟寺院です。
寺院内部には、いろいろな表情を見せるシブァ神やヒンドゥー教の神々を描いたレリーフがあります。
エレファンタ石窟群は、17世紀にポルトガル人が射撃の練習に使っていたという痛ましい歴史も。
石窟群ではその破壊の痕跡もみられます。
WiFiMAPをみる限り、残念ながらこのあたりにフリーWiFiスポットは確認できませんね。
エローラ石窟群(エローラ)


世界遺産「エローラ石窟群」は、ヒンドゥー教・仏教・ジャイナ教という3宗教の寺院群が1ヵ所に集まる世界的に珍しい遺跡です。
周囲には各宗教の石窟が数多く立ち並んでおり、荘厳な雰囲気となっています。
WiFiMAPをみると、周辺に1つだけですがフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
トイ・トレイン(ダージリン)


世界遺産にも登録されている「トイ・トレイン」は、おもちゃのようにかわいらしい車体の蒸気機関車です。
トイ・トレインの車窓からは、ダージリンで暮らす人々の生活の様子や周りの山々をみることができます。
上記WiFiMAPはトイ・トレインで観光客がよく乗車する代表的な駅「ダージリン駅」周辺を写しています。
WiFiMAPをみると、周辺に複数のフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
紅茶の街ダージリンには、紅茶を売るお店も多くお土産物を購入するのもよいでしょう。
グーム寺院(ダージリン)

グーム寺院は1875年に建築されたチベット仏教の寺院です。
約5mの弥勒菩薩をはじめ、色彩豊かな堂内の壁画も見る価値があります。
ダージリンの僧院では基本的に堂内の写真撮影が禁止されてますが、グーム寺院に限り1枚につき10Rsのお布施を払えば撮影が可能です。
WiFiMAPをみると、この周辺にはフリーWiFiスポットが見当たりませんね。
タイガーヒル展望台(ダージリン周辺)

タイガーヒル展望台は、世界3位の高峰カンチェンジュンガを含むヒマラヤ山の大パノラマを眺望できる人気のスポットです。
特に雄大なヒマラヤ山が朝陽に染まる早朝には、多くの観光客が訪れています。
WiFiMAPをみると、残念ながら周辺にフリーWiFiスポットが見つかりませんね。
ビクトリア・メモリアル(コルカタ)


ビクトリア・メモリアルは英国のビクトリア女王を記念した白亜の宮殿で、インド第2の都市「コルカタ」のランドマークです。
ビクトリア・メモリアルの内部は、女王や皇太子の愛用品やインド各地から集めた美術品を展示する博物館になっています。
WiFiMAPをみると、コルカタ中心部にある人気観光スポットだけあり、多くのフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
ビクトリア・メモリアルの近くには、セント・ポール寺院やマザー・ハウスなどコルカタの人気観光スポットが集まっています。
ハウラー橋(コルカタ)


ハウラー橋は、フーグリ河にかかる全長約700m、高さ約100mにも及ぶ鋼鉄の橋です。
夜にはライトアップされ、フーグリ河と共に美しい景観をつくりあげます。
WiFiMAPをみると、ハウラー橋周辺には非常に多くのフリーWiFiスポットがあるのがわかりますね。
ボン・ジェス教会/ボム・ジェス教会(ゴア)


ボン・ジェス教会は、17世紀に建てられたバロック様式の教会です。
ボン・ジェス教会は、日本にキリスト教をはじめて伝えた「フランシスコ・ザビエル」の遺体が安置されていることでも有名。
ミイラ化したザビエルの遺体は銀の棺に収められており、10年に1度公開されます。
宝石で彩られた主祭壇をはじめ、絢爛豪華な内装も必見です。
WiFiMAPを見る限り、残念ながら周辺にフリーWiFiスポットは確認できませんね。
アンジュナ・ビーチ(ゴア)

ゴアはビーチリゾートとしても有名ですが、数あるビーチの中でも外国人観光客の人気が高いのがアンジュナ・ビーチ。
ビーチ沿いにはヤシの木が並び、さわやかな南国の雰囲気に包まれています。
WiFiMAPをみると周辺に複数のフリーWiFiスポットが確認できますね。
カーパレーシュワラ寺院(チェンナイ)

カーパレーシュワラ寺院は、極彩色の装飾が目を引くチェンナイのシンボルです。
ドラヴィダ様式建築の傑作でもある高さ約40mの楼門をはじめ見どころが多い他、時間によってはヒンドゥー教徒の礼拝を見学できます。
チェンナイでも人気の高い観光スポットということもあり、WiFiMAPをみると周辺に多くのフリーWiFiスポットがあるのが確認できますね。
マリーナ・ビーチ(チェンナイ)


マリーナ・ビーチは、約6kmという世界的にみても屈指の長さのあるビーチです。
チェンナイ市街地にある都市型ビーチで訪れる人も多く、ビーチ周辺ではチェンナイ・グルメを楽しめる屋台が立ち並んでいます。
WiFiMAPをみると、この周辺にも多くのフリーWiFiスポットが確認できますね。
インドのホテルではフリーWiFiが使える?
ホテル滞在中に、インターネットに接続するためフリーWiFiを使いたいと考える方も多いでしょう。
ホテルにいる間にインターネットに接続できれば、翌日観光する場所の情報を調べたり、暇つぶしに動画をみたりできます。
それではインドのホテルではどのくらいの割合でフリーWiFiが使えるのでしょうか。
ここでは、世界最大級のホテル予約サイト「Booking.com」のホテルデータを参考に、インドのホテルにおけるフリーWiFiの提供状況を確認しました。
結果は以下の通りです。
インド主要観光地のホテルにおけるフリーWiFi設置状況
都市 | 掲載ホテル数 | フリーWiFiが設置されたホテル数 | 設置割合 |
---|---|---|---|
インド全土 | 35,782 | 19,460 | 約54% |
ニューデリー | 1,436 | 899 | 約63% |
アグラ | 208 | 133 | 約64% |
ムンバイ | 735 | 509 | 約69% |
チェンナイ | 634 | 416 | 約66% |
コルカタ | 505 | 326 | 約65% |
フリーWiFiが設置されているホテルはインド全土で約5割、ニューデリーなど主要な観光地で6~7割ほどとなっています。
フリーWiFiが設置されていないホテルも多いことがわかるので、ホテルでフリーWiFiを使いたい際は事前の確認が必須ですね。
ちなみにインド全土で4つ星以上のホテルに絞ると、約75%(5,000軒中3,736軒)のホテルにフリーWiFiが設置されていました。
このデータをみる限り安いホテルを使うときを中心に、フリーWiFiが設置されていないことが多いようですね。
フリーWiFiはセキュリティ的にも利便性にも問題がありおすすめできない
インドの空港や観光地、ホテルでは、フリーWiFiを使えるスポットが一定数あることをみてきました。
けれどフリーWiFiには注意すべき点も多く、インドでストレスなくインターネットを使いたいときにはおすすめできません。
以下、その理由を1つずつ解説しますね。
1.フリーWiFiの通信は簡単に盗み見られてしまう
フリーWiFiの通信は暗号化されていないか、仮にされていてもパスワードが公開されています。
そのため技術的にみて、フリーWiFiの通信を盗み見ることは難しくありません。
フリーWiFi上で個人情報を送受信すると、その情報を盗み見られる可能性があるのです。
さらにフリーWiFiを使ってクレジット決済やアプリ決済を行うと、クレジットカードの番号が盗み見られ、悪用されてしまう可能性も否定できません。
2.なりすましによる被害は防ぐのが困難
フリーWiFiを装ったなりすましによる被害も少なくありません。
知らず知らず、なりすましに接続してしまうと個人情報を盗み見られたりウイルスに感染させられたりします。
さらに悪いことに、WiFiを使い慣れた方でもなりすましを見抜くのは簡単ではありません。
なりすましと分からずに接続していて、ずっとあとから大きな被害がでていたことに気付くなんてこともあり得るのです。
このようにセキュリティ上の不安が大きいフリーWiFiは、安心して使いにくいですね。
3.フリーWiFiは専用スポットの近くでしか使えない
フリーWiFiは、専用機器が設置されたスポットの近くでしか使えません。
たとえばカフェやレストランのフリーWiFiであれば、原則として使えるのはそのお店の中だけです。
日本の観光地ならフリーWiFiスポットが近くにない路上でも、たいてい手元のスマートフォンでGoogle Mapをみることもできます。
けれどインドでフリーWiFiしかインターネット接続手段がないと、そのような便利な使い方はできず不便に感じることが多いでしょう。
4.フリーWiFiの通信品質は悪いことも少なくない
無償で提供されるフリーWiFiは、ほとんど接続できなかったり極端に通信速度が遅かったりすることも少なくありません。
特に国全体でインターネット通信速度が速いとは言えないインドでは、フリーWiFiの通信品質にも期待しづらいのが正直なところです。
フリーWiFiを目的に入ったカフェやレストランで、フリーWiFiの通信品質が悪くて使えなかったら目も当てられませんね。
このように、フリーWiFiはセキュリティの面でも利便性の面でも問題が多いです。
インドでメインに使うインターネット接続手段は、次項以降で紹介するモバイル通信系のサービスをおすすめします。
フリーWiFiは他にインターネット接続手段がないときに限り、個人情報の送受信を避け簡単な情報検索などをする程度で使うようにしましょう。

フリーWiFiって無料で気軽に使えると思ってたけど、、、

フリーWiFiは簡単に使える反面、デメリットが多いことも覚えておくんじゃぞ。
2.インドで利用可能なプリペイドSIMを購入する
プリペイドSIMとは、前払いで使えるモバイル通信のサービスです。
プリペイドSIMは、海外旅行者のインターネット接続手段としてよく使われています。
実際、渡航先の国でプリペイドSIMを契約し利用する旅行者も多いです。
ただしインド現地でプリペイドSIMを購入する場合、現地での手続きに時間がかかりすぐには利用できません。
プリペイドSIMを購入してから正しく手続きや設定をすませても、使えるようになるまで半日~数日かかる場合があります。
またプリペイドSIMの購入先によっては、証明写真が必要になるなど手続きに手間がかかる点も注意が必要です。
インドでは、観光客向けに実際より高値でプリペイドSIMを販売する例もあります。
そもそも現地でプリペイドSIMを購入する場合、英語かヒンディー語で店員とコミュニケーションをとらなくてはなりません。
そのためプリペイドSIMを使うにしても、インドで使えるプリペイドSIMを日本で購入して持ち込む方が安心して使えるでしょう。
参考までにインドの大手通信事業者「Airtel」と「Vi(Vodafone Idea)」が、以下のようなプリペイドSIMのプランを販売していることは確認しました。
データ通信量 | 1.5GB/日 |
通話 | インド国内無制限 |
有効期間 | 28日 |
SMS | 1日100件まで |
料金 | 299Rs(約514円)※ |
参照元:Vi(Vodafone Idea)公式サイト
※2022年7月7日時点のレート(1Rs=1.72円)で計算しています。
※どちらも上記のプラン内容は同じでした。
インド現地の価格なので、日本のモバイル通信と比べると割安に感じる方が多いのではないでしょうか。
ただし、このプランを契約するにしても前述のように「契約してすぐに使えない可能性がある」などの点は注意が必要です。
インターネット設定に慣れた方でないと、プリペイドSIMを使うのは難しい
プリペイドSIMがあれば、電波さえ取得できればフリーWiFiスポットが近くになくてもインターネットに接続でき便利です。
ただプリペイドSIMを使うためには、以下にあげるハードルを自分でクリアしないといけません。
- 「SIMフリー」というタイプのスマートフォンを持っている
※キャリアで購入した端末は、別途「SIMロック解除」という手続きをしなければならないことも多い - 使っているスマートフォンが、現地キャリアの周波数帯域に対応している必要がある
- 自分でSIMカードを端末に挿入し「APN設定(接続先情報設定)」ができる
これらの意味が理解できて、仮にトラブルが発生しても自分で解決できる方でないとプリペイドSIMを使うのは難しいです。
購入しても使いこなせず無駄になってしまう可能性も高いので、自信のない方は次項以降で紹介するより簡単な方法をおすすめします。
3.キャリアの海外ローミング
日本国内のスマートフォンユーザーの約9割がドコモ・au・ソフトバンクのいずれかのキャリアを使っているというのは有名な話です。
恐らくあなたもその一人ではないでしょうか?
キャリアのサービスには「海外ローミングサービス」と言って、SIMカードを入れ替えなくても事前に手続きを行うことで海外でもお使いのスマートフォンをそのまま使える機能があります。
各キャリアの利用料金については下記表をご覧ください。
サービス名 | 内容 |
---|---|
ドコモ | ■パケットパック海外オプション 200円/1時間〜 980円/24時間 2,480円/3日間 3,980円/5日間 5,280円/7日間 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は30GBが上限 ■海外パケ・ホーダイ 24.4MB /日|1,980円 無制限/日:2,980円 ◇通話:従量課金 →利用にはWEB/店頭/電話から申込手続きが必要 |
au | ■世界データ定額 (利用日数:1日から30日) 490円/24時間〜 690円/24時間〜 980円/24時間〜 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は60GB-80GBが上限 ◇通話:従量課金 →利用には「世界データ定額アプリ」から申込手続きが必要 |
ソフトバンク | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 |
ahamo | ■月間20GBまで通信可能 ※手続き不要 ※20GB以上は追加費用発生 ※15日以上の滞在では通信速度制限あり ◇通話:従量課金 |
povo | ■非対応 |
LINEMO | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 ※アメリカ放題非対応 |
UQ mobile | ■対応 |
楽天モバイル | ■対応 |
注意しなければならないのは、ドコモ・auに関しては海外で使用したパケット通信量が国内で契約しているパケットプランから差し引かれるという点です。
パケット上限がないプランに加入していれば問題ありませんが、そうでない低容量プランの場合は海外での利用料金に加えてパケット代金も発生してしまうため、高額請求となる場合も考えられます。
ソフトバンクユーザーに関しては国内パケット通信量から引かれることはありませんが、その分一日当たりの利用料金が高額となっています。

キャリアの海外ローミングサービスは非常に便利じゃが、このように落とし穴があるんじゃ。
特にソフトバンクを使っている人やそれ以外のパケット無制限プランに加入していない場合は注意するんじゃぞ。
4.海外用ポケット型WiFiを利用する
海外旅行の際に現地でインターネットを行いたい場合は海外専用のポケットWiFiを事前にレンタルしていくという手段は最も一般的かもしれません。
国際空港のカウンターであれば、事前に契約手続きを済ませていれば出国前に受け取ることもできます。
※新型コロナウィルスの影響で受け取りカウンターが臨時休業となっている場合もありますので詳しくはご利用のサービスにご確認いただければ幸いです。
ポケットWiFiであればお使いのスマートフォンとポケットWiFi端末をWiFi接続するだけで簡単に現地でもインターネットをすることが出来ます。
SIMカードを差し替える手間もなく、フリーWiFiのように危険に晒されることもなく安全にかつ快適にインターネットを楽しむことが出来るでしょう。
ただし、多くの海外専用ポケットWiFiの場合、飛行機に乗っている間もレンタル期間にカウントされてしまうため、渡航時間が長い国へ行く際には少々もったいないかもしれません。

これまで説明してきた方法で最も簡単なやり方じゃ!
まとめ
インドの空港や観光地、ホテルではフリーWiFiを使える場所も多いです。
けれどフリーWiFiはセキュリティ上の不安が大きい上に、使える場所が限定されるなど利便性が良いとは言えません。
さらにインドのフリーWiFiは、インドの電話番号がないと使えない場合も多いです。
プリペイドSIMであれば、フリーWiFiスポットが近くになくてもインターネットに接続できます。
ただし、インド現地でプリペイドSIMを購入する場合、契約してから使えるまで最悪数日待たなくてはなりません。
その上、使うための条件や設定が簡単ではなく、インターネット設定に慣れていない方にはおすすめしにくいです。
一方で海外ローミングや、海外用ポケット型WiFiであれば難しい条件や設定はなくインターネットの設定に不慣れな方でも使えます。
フリーWiFiのようにセキュリティ上の不安もありません。
ただし海外ローミングは、設定やプランによっては想定外の料金が発生してしまうことがあります。
料金が高くならないように、十分に注意して使わなくてはなりません。
それに対し、海外用ポケット型WiFiであれば、完全定額制で利用可能。
想定していない料金が発生することはなく安心して使えます。
なかでもポケット型WiFi「クラウドWiFi」なら、インドで1GB/日のモバイル通信を1,050円/日で利用可能。
さらにクラウドSIM技術により、電源を入れるだけで最適な電波を取得しインターネットに接続できるので簡単です。
簡単で快適なインターネット接続手段を確保して、インド観光を思いっきり楽しんでください!

やはり海外で一番簡単にインターネットができるのは日本国内から「海外専用ポケット型WiFi」を持っていくことじゃのう!

インド旅行へ行くならクラウドWiFiがおすすめだよっ!
