香港でおすすめのインターネット手段とは?フリーWiFi事情を踏まえて紹介

海外旅行先で人気の高い香港は、中国国内においても特別な存在です。
香港とマカオは中国国内でありながら、「特別行政区」に指定されており独自の法体系と自治権を持っているため、中国国内の独自インターネット検閲システム「グレートファイヤーウォール(金盾)」の対象外となっています。

いわゆる「一国二制度」というやつじゃ。
よって、中国で日本国内と同じようにインターネットを行うにはVPNが必須となりますが、香港ではこれを用いなくても問題なくインターネットを楽しむことが可能です。
やはり香港は観光で訪れる人が多く、人気の観光地やグルメを調べるためには現地でもインターネット環境は必須でしょう。
本記事では香港を訪れる際に知っておきたい「香港のインターネット事情」について解説していきます。
日本人が香港に旅行や出張で滞在する際のインターネット手段とは?
日本国内ではほとんどの人がインターネット接続ができる携帯電話を所有しており、何か知りたいことがあれば検索エンジンやSNSなどで検索して、即座に知りたい情報を得ることができます。
また、LINEアプリなどの無料電話アプリを用いて離れた場所にいる人と会話することなど「ごく当たり前にできていること」が海外ではできません。
それは「日本でインターネットが出来るのは日本国内専用の通信回線を使っているから」です。
香港で日本と変わらずにインターネットを楽しむ方法は大きく分けて4つ存在します。
- 香港空港や街中で飛んでいるフリーWiFiに接続する
- 現地で使えるプリペイドSIMカードを購入して使う
- 日本国内3大キャリアの「海外パケットプラン」を使う
- 海外専用のモバイルルーターを契約する
それでは早速順を追って見ていきましょう。
1.フリーWiFiを利用する
香港ではフリーWiFiが充実しており、香港国際空港や駅などの公共交通機関だけでなく、ホテルや街中のカフェでも利用することが可能です。
■香港国際空港では「HK Airport Free WiFi」が利用できる

香港国際空港では「#HKAirport Free WiFi」もしくは「#HKAirport Hi-Speed WiFi」というフリーWiFiに接続することが可能です。
利用するには携帯電話番号やメールアドレスの登録も不要で利用できるのも魅力的ですね。
■公共機関やカフェでも無料WiFiが利用可能
香港政府が運営している施設では「GovWi-Fi」というフリーWiFiが利用可能、駅構内では「MTR Free Wi-Fi」という1回15分限定で利用できるフリーWiFiも用意されています。
このほかにも下記のようなフリーWiFiが整備されており、日本国内と比較してもその数は多いと言えます。
利用可能施設 | フリーWiFi名称(SSID) |
---|---|
香港国際空港 | #HKAirport Free WiFi |
エアポートバス ファーストバス シティバス | Webus Network WIFIBUS |
エアポートエクスプレス | MTR Free Wi-Fi |
コンビニ/ファーストフード店など | Wi-Fi.HK[XX] |
香港政府施設 | GovWiFi |
スターバックスコーヒー | StarbucksHK WiFi |
マクドナルド | McDonalds |
ケンタッキー | Free KFC by PCCW-HKT |
フリーWiFiの利用はセキュリティ上おすすめ出来ない
無料で利用できるWiFiスポットは観光客にとっては現地のインターネット回線が気軽に利用できるため、使用を考えている方もきっと多いことでしょう。
しかし、フリーWiFiには無料で接続できるが故のセキュリティ上のリスクも存在します。
まず、接続してフリーWiFiスポットの無線LAN親機で「プライバシーセパレータ機能」がオンになっていなければ、その無線ネットワークに接続している第三者によって通信内容を傍受される危険性が非常に高まります。
この状態でクレジットカード決済やアプリ決済を行う場合、さらに個人情報流出のリスクが高まります。
また、なりすましスポットも存在する可能性があるため、うっかり接続して個人情報が抜かれる危険性も…。
特に海外旅行中は気持ちも高揚しやすく思わぬトラブルに巻き込まれやすくなります。
海外ではフリーWiFiの利用は控えて、後述する安全な方法でインターネットを楽しみましょう。

無料なものほど落とし穴があるものよね。
2.現地キャリア対応のプリペイドSIMカードを使う
香港で主要な携帯電話キャリアは下記の4社です。
■香港の携帯電話会社
- 3香港(Hutchison Telecom)
- 數碼通(Smartone Vodafone)
- csl.香港移動通訊(New Mobility,1010,csl.)
- 中国移動(香港)(China Mobile Hong Kong)
参考:Wikipedia
現地のコンビニなどでもプリペイドSIMカードを購入することが出来ますが、やはり中国語がある程度できないと購入することが難しいかもしれません。
そういった場合は事前にAmazonなどで「香港SIM」を準備しておいた方が簡単でしょう。
Amazonで購入できるプリペイドSIMは中国本土にある「中国聯通(レンツウ)香港(China Unicom Hong Kong)」の物や「中国移動香港(China Mobile Hong Kong)」のものが多いです。
プリペイドSIMの利用は若干ハードルが高い
香港でプリペイドSIMカードを使ってインターネットを行うには「SIMフリーのスマートフォン」にご自身で差し込んで使用する必要があります。
多くの場合、ご自身が日本国内で利用しているスマートフォンのSIMカードと入れ替えて使うと思いますが、プリペイドSIMを使うには下記のハードルをクリアしなければいけません。
■プリペイドSIMが使える条件
- SIMロックが解除してあること(SIMフリー)
- 使用しているスマートフォンが現地の周波数帯域に対応していること
日本国内のキャリアユーザーは9割程度と言われており、その多くはショップから購入した「SIMロックあり」のスマートフォンでしょう。
そのままの状態では「購入したキャリアの電波」しか使えない状態ですのでそのロックを解除(SIMロック解除)をしなければ海外プリペイドSIMは利用できません。
また、SIMロックを解除してもお使いのスマートフォンの対応周波数が香港で利用する回線の周波数と一致している必要があります。
どちらかといえばプリペイドSIMを使うのは「玄人向け」でしょう。

僕にはちょっと難しいかも
3.キャリアの海外パケットローミングを利用する
日本国内のスマートフォンユーザーの約9割がドコモ・au・ソフトバンクのいずれかのキャリアを使っているというのは有名な話です。
恐らくあなたもその一人ではないでしょうか?
キャリアのサービスには「海外ローミングサービス」と言って、SIMカードを入れ替えなくても事前に手続きを行うことで海外でもお使いのスマートフォンをそのまま使える機能があります。
もちろん、3キャリアともに香港の海外ローミング対応です。

povoは非対応よ!
各キャリアの利用料金については下記表をご覧ください。
サービス名 | 内容 |
---|---|
ドコモ | ■パケットパック海外オプション 200円/1時間〜 980円/24時間 2,480円/3日間 3,980円/5日間 5,280円/7日間 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は30GBが上限 ■海外パケ・ホーダイ 24.4MB /日|1,980円 無制限/日:2,980円 ◇通話:従量課金 →利用にはWEB/店頭/電話から申込手続きが必要 |
au | ■世界データ定額 (利用日数:1日から30日) 490円/24時間〜 690円/24時間〜 980円/24時間〜 ※国内パケット通信量から消費 ※パケット上限なしプラン利用の場合は60GB-80GBが上限 ◇通話:従量課金 →利用には「世界データ定額アプリ」から申込手続きが必要 |
ソフトバンク | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 |
ahamo | ■月間20GBまで通信可能 ※手続き不要 ※20GB以上は追加費用発生 ※15日以上の滞在では通信速度制限あり ◇通話:従量課金 |
povo | ■対応予定 ※詳細は未決定(2021年10月時点) ◇未定 |
LINEMO | ■海外パケットし放題 25MB以下/日:0-1,980円(税込) 25MB以上/日:2,980円(税込) ◇通話:従量課金 ※My Menuから事前申し込みが必要 ※新規契約から5ヶ月以上経過していないと利用不可 ※アメリカ放題非対応 |
キャリアの海外パケットプランは高額請求の可能性があるため注意
注意しなければならないのは、ドコモ・auに関しては海外で使用したパケット通信量が国内で契約しているパケットプランから差し引かれるという点です。
パケット上限がないプランに加入していれば問題ありませんが、そうでない低容量プランの場合は海外での利用料金に加えてパケット代金も発生してしまうため、高額請求となる場合も考えられます。
ソフトバンクユーザーに関しては国内パケット通信量から引かれることはありませんが、その分一日当たりの利用料金が高額となっています。

キャリアの海外ローミングサービスは非常に便利じゃが、このように落とし穴があるんじゃ。
特にソフトバンクを使っている人やそれ以外のパケット無制限プランに加入していない場合は注意するんじゃぞ。
4.海外専用ポケット型WiFiを利用する
海外旅行の際に現地でインターネットを行いたい場合は海外専用のポケット型WiFiを事前にレンタルしていくという手段は最も一般的かもしれません。
国際空港のカウンターであれば、事前に契約手続きを済ませていれば出国前に受け取ることもできます。
※新型コロナウィルスの影響で受け取りカウンターが臨時休業となっている場合もありますので詳しくはご利用のサービスにご確認いただければ幸いです。
ポケット型WiFiであればお使いのスマートフォンとポケット型WiFi端末をWiFi接続するだけで簡単に現地でもインターネットをすることが出来ます。
SIMカードを差し替える手間もなく、フリーWiFiのように危険に晒されることもなく安全にかつ快適にインターネットを楽しむことが出来るでしょう。
ただし、多くの海外専用ポケット型WiFiの場合、飛行機に乗っている間もレンタル期間にカウントされてしまうため、渡航時間が長い国へ行く際には少々もったいないかもしれません。

これまで説明してきた方法で最も簡単なやり方じゃ!
まとめ|香港へ旅行や出張へ行く際は事前にインターネット手段を考えよう
以上、香港へ旅行や出張へ行った際のインターネット手段について説明してきました。
改めて香港でのインターネット手段について確認しましょう。
- 香港空港や街中で飛んでいるフリーWiFiに接続する
- 現地で使えるプリペイドSIMカードを購入して使う
- 日本国内3大キャリアの「海外パケットプラン」を使う
- 海外専用のモバイルルーターを契約する(おすすめ)
やはり香港で快適にインターネットを行うには利用場所に縛られないフリーWiFi以外の手段がおすすめです。
その中でもやはり最も簡単に利用できるポケット型WiFiを事前に日本からレンタルしていく方法でしょう。
SIMカード差し替えの手間もなく、キャリア海外ローミングよりも安価に使える可能性があります。
当サイトがおすすめする海外WiFiは「クラウドWiFi」です。
海外WiFiレンタル大手サービスとクラウドWiFiの香港での利用料金を比較してみましょう。
香港での1日利用
クラウドWiFi | イモトのWiFi | |
---|---|---|
費用/日 | 800円(税込) | 1,580円(税込) |
パケット上限/日 | 1GB(4G高速通信) | 1GB(4G高速通信) |
超過後速度 | 384kbps | 明記なし |
このようにイモトのWiFiに比べてクラウドWiFiの方では約半額の費用で1日1GBまで使用することが可能です。
また、制限後速度についても「384kbps」と明記されているため、極端に低速化して通信できないという心配もありません。
「384kbps」ではインターネットブラウジングやTwitter、インスタグラムへの画像のアップロードなどは難しいですが、LINE電話などのIP電話であれば日本国内とも問題なく行える可能性があります。
香港→中国での2日間の合計費用
香港は特別行政区となっており、中国本土で使えるポケット型WiFiをレンタルしていった場合は利用できない可能性があります。
そういった場合は「周遊プラン(2カ国以上利用するケース)」を選択する必要があります。
しかし、クラウドWiFiは「その地域で最適な電波を自動で選択して通信する仕組み」となっているため面倒な手続き不要でそのまま利用できます。
クラウドWiFi | イモトのWiFi | |
---|---|---|
香港 費用/日 | 800円(税込)/GB | 1,580円(税込)/133MB |
中国本土 費用/日 | 1,100円(税込)/GB | 1,580円(税込)/133MB |
2日間合計 | 1,900円(税込)/GB | 3,160円(税込)/266MB |

香港の隣のマカオも別料金プランになっているケースが多いため、そういった意味でもクラウドWIFiは便利じゃのう!
中国本土でクラウドWiFiを利用する場合、日本同様にインターネットを使う場合は別途VPNアプリが必要です。
詳細は中国本土でクラウドWiFiを使う方法をご覧ください。
香港への渡航を検討していく方はぜひ「クラウドWiFi」の利用もぜひご検討ください!

詳しい内容は下の記事から確認できるよ!
\海外で使うならこれで決まり/
クラウドWiFi
