国際線で液体は機内持ち込み可能?国内線の飛行機とルールが違う?

ペットボトルの飲料や化粧品など、国際線の飛行機内に持ち込みたい液体の種類は多いでしょう。

しかし国際線の機内持ち込みでも、液体に関する制限があります。

制限のルールを何も知らずにそのまま持ち込むと、手荷物検査でNGとなり没収されてしまうので注意して下さい。

液体の持ち込みをしたい場合は、きちんとルールを確認しておくことが必要です。

この記事では、国際線の機内に液体物を持ち込む際のルールについて解説します。

国内線とルールがどう違うかも解説しているので、あわせて参考にして下さい。

目次(タップしてジャンプ)

そもそも液体物って国際線の飛行機内では何を指す?

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液体物と聞くと、ペットボトルの水やお茶などの飲料、お酒、化粧水、香水など「明らかに水分とわかるもの」を思い浮かべるかもしれません。

しかし国際線の飛行機では、以下にあげるものも「液体物」とみなされます。

ゼリー状の食品

  • お菓子のゼリー
  • エナジードリンク(ゼリータイプのもの)など

クリーム・ジェル・スプレー類

  • ハンドクリーム
  • 歯磨き粉
  • シェービングクリーム
  • キッドファンデーション
  • マスカラ
  • 制汗スプレーなど

容器なしでは形状を保持できない食品

  • プリン
  • ヨーグルト
  • あんこ
  • 味噌
  • カレーをはじめとしたレトルト食品
  • アイスクリーム

水分を多く含む食品

  • 漬物
  • 甘露煮
  • 塩辛
  • ところてん
  • 梅干し
    ※干し梅など水分が非常に少ない食品は除く

缶詰

  • シーチキン缶
  • 果物缶
  • コンビーフ缶など
    水分含有量が非常に少ない種類は除く

機内持ち込みしようとしているものが液体物と判断されるかどうかわからない場合、以下国土交通省航空局が公開している資料を確認下さい。

国土交通省航空局公式サイト

それでもわからない場合は、航空会社へ事前に問い合わせるようにしましょう。

国際線の飛行機内に液体の持ち込みは可能?

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結論から言うと、国際線の飛行機に液体物を持ち込むこと自体は可能です。

ただしルールによって制限されており、持ち込む際はそのルールを守らなくてはなりません。

国際線の飛行機内への液体物持ち込みが制限されるようになったのは、2006年にイギリスで起きた航空機爆破テロ未遂事件がきっかけです。

この事件では、テロの犯人が液体の爆発物をドリンクと見せかけ機内へ持ち込もうとしました。

これ以来、航空の安全を守るため、国際的に飛行機内への液体物持ち込みが制限されるようになったのです。

次の項では、実際にどんなルールがあるかみていきましょう。

※機内への持ち込みが可能でも、航空会社によっては機内での飲食自体が禁止されていることもあります。

(機内で有料販売されている食べ物や飲み物のみ飲食が可能)

液体物を国際線の飛行機内に持ち込む際のルール

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国際線の機内へは、ルールを守りさえすれば液体物の持ち込みが可能です。

以下、ルールの内容を1つずつ解説します。

液体物を容器にいれた上でプラスチック袋にまとめる

液体物を持ち込む場合は、以下のルールに従う必要があります。

国際線の機内に液体物を持ち込む場合の条件
  • 個々の容器に入れる
  • 持ち込み可能な容量は容器ごとに100ml以下
  • 液体状のものは、全て縦横合計40cm以内の無色透明プラスチック袋(ジップロックなど)に入れる
  • 旅客1人につき、機内に持ち込み可能な上記袋は1つのみ

たとえば500mlのペットボトルは、上記ルールを守れないので機内への持ち込みはできません。

逆に上記ルールを守って、飲料や梅干し・漬物・ゼリーなどの食品を収納すれば、機内への持ち込みが可能です。

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メイク落としや除菌グッズなどは、液状のものでなくシートタイプを選べば、機内への持ち込みが可能です。

その他、液体物の持ち込みについては、いくつかの例外があります。

例外にあてはまるものはこのルールを守る必要がありません。

次項から、どんな例外があるかみていきましょう。

医薬品や赤ちゃん用ミルクなどは例外的に機内へ持ち込み可能

液体物であっても、以下にあげるものは必要とみなされ特に制限なく持ち込みが可能です。

他の液体物と違い機内に持ち込める液体の例

乳幼児の離乳食

乳幼児が搭乗する場合で、必要な量に限り制限がない

手荷物検査で中身をチェックされる可能性はあります。

医薬品/病気用の特別な食事

医薬品や何がしかの病気で特別な食事が必要なときも、当事者が搭乗する場合に必要な量に限り制限がない。

処方箋のコピーなど、必要であることが証明できる書類の提示を求められることがあります。

出国手続き後に購入したものも機内へ持ち込み可能

出国手続きや手荷物検査がすんだ後に、搭乗口付近の売店や免税店で購入したペットボトルなどであれば液体物であっても持ち込みが可能です。

容器やビニール袋に別途収納する必要もありません。

搭乗口付近で購入したものであれば、安全性が確認されているためです。

ペットボトルの飲み物などを機内に持ち込みたい場合は、手荷物検査後に購入するとよいでしょう。

機内持ち込み不可の液体物は、スーツケースなどに入れて預ける

機内に持ち込めない液体物も、スーツケースなどへ入れて航空会社へ預け受託手荷物として飛行機の貨物室で運んでもらうことは可能です。

機内で必要のない液体物や持ち込めないものについては、航空会社へ預け入れるとよいでしょう。

機内持ち込みも預け入れも不可な液体物もある

以下の液体物に関しては、危険物として判断され預け入れることもできません。

空港へ持っていくと、搭乗前までに破棄するしかありませんので注意して下さい。

機内持ち込みも預け入れもできない液体物
  • 塗料スプレー
  • 模型用スプレー
  • パンク修理スプレー
  • 酸素スプレー
  • エアダスター
  • アルコール度数70%を超える酒類(ウォッカ・アブサン・スピリタスなど)

アルコール度数24度超70%以下のお酒については、預入れられるのは1人あたり5リットルまでとなります。

国際線と国内線で液体物の持ち込みルールの違い

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国際線と違い国内線は、機内への液体物持ち込みに関してあまり制限はありません。

ペットボトルの飲料やゼリーなど液状の食べ物をはじめ、ほとんどの液体物は国際線の場合と違いそのまま機内へ持ち込めます。

一方で以下に関しては、国内線でも持ち込みに制限があるので注意して下さい。

国内線で機内持ち込みに制限がある主な液体物

種類制限の内容
アルコール飲料・アルコール度数70%を超える酒類は、機内持ち込みも預入れも不可(ウォッカ・アブサン・スピリタスなど)
・アルコール度数24%超70%以下の種類は、1人あたり5リットルまで機内持ち込み・預入れ共に可能
化粧品・洗剤・医薬品以下ルールを守れば持ち込み可能
・1つの容器あたり0.5kg以下もしくは0.5リットル以下
・1人あたり2kg以下もしくは2リットル以下まで
※「塩素系」「混ぜるな危険」と表示されている洗剤に関しては上記ルールによらず、機内持ち込みも預入れも不可
その他、危険性の高いものガソリン・灯油・軽油・殺虫剤・農薬など

まとめ

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国際線の機内に液体物を持ち込む場合は、1個につき100ml以内、無色透明プラスチック袋にまとめるといったルールがあります。

一方で、手荷物検査の後に購入した飲料などの液体物は、他の液体物と違いそのまま持ち込みが可能です。

その他、赤ちゃん用の離乳食や医薬品などは、機内で必要な分に限り例外として国際線の機内へそのまま持ち込むことができます。

よくある質問

国際線の飛行機に乗るときに、液体物の持ち込みについてはルールに難しい面があり迷うことも多いでしょう。

本項では、液体物の持ち込みについてよくある質問をまとめて紹介します。

水などの飲み物を国際線の機内に持ち込むことはできますか?

水などの飲み物を国際線の機内に持ち込むことはできますか?

家から持ってきたペットボトルの水などの飲み物は、以下の条件を満たせば国際線の機内に持ち込み可能です。

  • 1つあたり100ml以下の容器に入れる
  • 全ての液体物を縦横合計40cm以内で無色透明のプラスチック袋(ジップロックなど)に入れる

一方で手荷物検査を受けた後に、搭乗口付近の売店・免税店で購入した飲み物に関しては、上記の制限なしで国際線の機内に持ち込めます。

化粧品や日焼け止めを機内に持ち込むことはできますか?

化粧品や日焼け止めを機内に持ち込むことはできますか?

液状・ジェル状・スプレー上の化粧品や、クリーム・ローション状の日焼け止めは、以下条件を守れば国際線の機内に持ち込みが可能です。

  • 1つあたり100ml以下の容器に入れる
  • 全ての液体物を縦横合計40cm以内で無色透明のプラスチック袋(ジップロックなど)に入れる

ご覧のように持ち込める容量に制限があるので、機内に持ち込む必要がある化粧品は試供品など小容量のタイプを選ぶとよいでしょう。

入りきらない化粧品や日焼け止めは、スーツケースに入れるなどして航空会社へ預け入れて貨物室で運んでもらうことは可能です。

またシートタイプのメイク落としなどは、液体状ではないため上記制限に該当せず、国際線の機内にそのまま持ち込めます。

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