ホームルーターでオンラインゲームをプレイするメリット・デメリットやおすすめ回線を解説

オンラインゲームをプレイするために、ホームルーターの利用を検討している方もいらっしゃるでしょう。

ホームルーターでオンラインゲームをプレイすること自体は可能ですが、さまざまなメリット・デメリットがあるため、特性を理解したうえで導入を検討するのがおすすめです。

そこで本記事では、ホームルーターでオンラインゲームをプレイするメリットやデメリットを紹介します。

また、オンラインゲームのプレイに必要なホームルーターのスペック、おすすめのホームルーターについても解説しています。

オンラインゲーム用のホームルーター選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

オンラインゲームのプレイに必要なホームルーターのスペック目安

オンラインゲームを快適にプレイするためには、ホームルーターのスペックが重要です。

そこで、まずはオンラインゲームのプレイに必要なホームルーターのスペックを解説します。

下りの通信速度は最低20Mbps以上

オンラインゲームのプレイでは、上り速度よりも下り速度が重要です。

ホームルーターを利用する際、最低でも下り速度が20Mbps以上で利用できるものを選びましょう。

プレイするゲームの種類などによっても必要な通信速度は異なりますが、最低でも下り20Mbpsは出ないと、データのダウンロードに時間がかかり快適にプレイできないおそれがあります。

常に快適にプレイしたいのなら、100Mbps前後の通信を利用できるのが理想的です。

また、ここでの通信速度とは最大速度ではなく「実測値」を指しています。

最大速度はあくまで理論値であり、実測値は理論値より低くなることも理解しておきましょう。

Ping値は50ms以下

オンラインゲームのプレイには、通信速度と同じかそれ以上にPing値も重要です。

Ping値はサーバーからの応答速度を示す数値で、数値が高いほど応答速度が遅いということになります。

そのため、通信速度とは反対で数値が小さいほど、環境がよいと判断できます。

Ping値が高いと、オンラインゲームの対戦相手や協力プレイしている友達との間にラグが生じてしまい、快適にゲームをプレイできないでしょう。

ですから、ホームルーターを選ぶ際は通信速度だけではなくPing値にも注目してみてください。

データ容量は無制限が理想的

オンラインゲームは、常にインターネット通信を利用してゲームをプレイするため、プレイ時間によってはたくさんのデータ容量を消費します。

そのため、ホームルーターはデータ容量無制限のものが理想的です。

また、ゲームソフトやアップデートファイルのダウンロードは、通常のプレイ中よりもさらに多くのデータ容量を消費するので、データ容量が限られたホームルーターだと、速度制限がかかるおそれがあることも理解しておきましょう。

オンラインゲームにホームルーターを利用する3つのメリット

オンラインゲームにホームルーターを利用するメリットを、3つ紹介します。

ポケット型Wi-Fiや光回線も検討している方は、以下のメリットを参考にしてみてください。

1.端末が届いたらすぐ使える

ホームルーターは、端末が届いたらすぐにインターネットを利用できます。

光回線のような工事は不要なので、日程調整などの手間もかかりません。

端末をコンセントにつないで設定を済ませれば、その日からオンラインゲームのプレイが可能です。

ホームルーターによっては申込みから数日で端末が届くため、1日でも早くオンラインゲームをプレイしたい方に、ホームルーターはおすすめといえるでしょう。

2.ポケット型Wi-Fiより速度が速く通信も安定している

オンラインゲームをプレイするためのインターネット回線の選択肢として、ポケット型Wi-Fiがあります。

ポケット型Wi-Fiもホームルーターと同じく、端末が届けばすぐに利用できるのがメリットです。

しかし、オンラインゲームを頻繁にプレイする方は、ポケット型Wi-Fiよりもホームルーターを選んだ方がよいでしょう。

ポケット型Wi-Fiとホームルーターは同じモバイル回線を利用していますが、ホームルーターの方が通信速度や安定性の面で優れています。

スマホゲームならポケット型Wi-Fiでもよいですが、ゲーム機やパソコンのオンラインゲームをプレイする方は、ホームルーターを検討してみてください。

3.光回線よりコストを抑えられる

ホームルーターやポケット型Wi-Fi以外にもう一つ、光回線という選択肢もあります。

光回線はホームルーターやポケット型Wi-Fiよりも速く安定した通信を利用できるため、オンラインゲームに最適な方法といえるでしょう。

ただし、光回線を導入するには工事が必要となることから、工事費用が発生します。

また、月額費用もホームルーターより高くなる傾向があるため、できるだけコストを抑えたい方には向いていません。

コストを抑えつつ快適にオンラインゲームをプレイしたい方に、ホームルーターはおすすめです。

オンラインゲームにホームルーターを利用する3つのデメリット

ホームルーターのメリットを紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。

ここではオンラインゲームにホームルーターを利用するデメリットを3つ紹介しますので、必ずデメリットも理解したうえで、申込みを検討してください。

1.持ち運びできない

ホームルーターは、ポケット型Wi-Fiのように持ち運ぶことができません。

自宅のみでオンラインゲームをプレイする方なら問題ありませんが、スマホや任天堂Switchなど携帯型の端末でプレイする方は、外出先でホームルーターを利用できないと認識しておきましょう。

また、ホームルーターの端末はそれほど大きくないため、友達の家に移動してコンセントに挿せば利用できると考えている方もいるかもしれませんが、こうした使い方はおすすめできません。

基本的にホームルーターは、利用する住所をプロバイダーに登録する必要があるからです。

登録住所以外での利用が発覚すると、利用が制限されるおそれがあるだけでなく、強制的に解約となる可能性もあります。

ですから、ホームルーターを持ち運んで利用することはできないと理解しておきましょう。

2.光回線には劣る

ホームルーターは、ポケット型Wi-Fiに比べて速度が速く、安定性も高いのがメリットです。

しかし、光回線に比べるとやはり劣ってしまいます。

そのため、プレイするゲームの種類や環境によってはラグが生じたり、データのダウンロードなどに時間がかかったりする可能性があります。

通信速度や安定性が重要となるゲームをプレイする方は、こうしたホームルーターの特徴も理解したうえで申込みましょう。

常に安定した高速回線でオンラインゲームをプレイしたい方は、ホームルーターよりも光回線がおすすめです。

3.速度制限がかかるリスクがある

最近のホームルーターは、ほとんどがデータ容量無制限になっています。

しかし、光回線のような「完全無制限」ではありません。

短時間に多くのデータ容量を利用すると、一時的に速度制限がかかるケースがあります。

どの程度データ容量を利用した場合に制限がかかるのかは明確ではありませんが、以下のような使い方では注意が必要です。

速度制限がかかると通常時に比べて極端に速度が低下するので、制限が解除されるまで快適にオンラインゲームをプレイすることは難しいでしょう。

オンラインゲームとホームルーターの相性をジャンル別に比較

ホームルーターは光回線よりも劣っていると解説しましたが、だからといってホームルーターを利用しない方がよいという訳ではありません。

オンラインゲームのジャンルによっては、ホームルーターでも十分快適にプレイできます。

そこで、ゲームのジャンル別にホームルーターとの相性を紹介します。

ゲームのジャンル	目安スペック	ホームルーターとの相性
FPSシューティング	通信速度下り70Mbps以上Ping値15ms以下	あまりよくない
ストラテジー	通信速度下り50Mbps以上Ping値60ms以下	問題なし
アクションRPG	通信速度下り30Mbps以上Ping値40ms以下	Ping値が高いとラグが生じる可能性あり
ソシャゲMMORPG	通信速度下り1Mbps以上Ping値50ms以下	問題なし

上記を参考に、プレイしたいゲームのジャンルからホームルーターにするかを判断してみてください。

オンラインゲーム用のWi-Fiにおすすめのホームルーター3選

オンラインゲームにおすすめのホームルーターを3つ紹介します。

ホームルーターでオンラインゲームをプレイすることを決めた方は、以下の内容を参考にホームルーター選びを進めてみてください。

快適な速度でオンラインゲームをプレイしたい方におすすめ「NTTドコモ home 5G」

home 5Gは、NTTドコモが提供するホームルーターです。

5Gにも対応しているホームルーターで、下り最大4.2Gbpsの非常に速い通信を利用してオンラインゲームをプレイできます。

また、最新端末の「home 5G HR02」なら、複数の機器を同時接続しても安定した通信を実現するMU-MIMOやOFDMA機能が搭載されているため、大人数で利用する方も安心です。

さらに、「Wi-Fi EasyMesh」に対応しているので広いエリアをカバーできることから、広い家でも快適にWi-Fiを利用できます。

ホームルーターの通信速度や安定性を重視する方に、home 5Gはおすすめです。

home 5GはPing値が高いって本当？

home 5Gを検討している方のなかには、「home 5GはPing値が高い」という情報を目にした方もいらっしゃるかもしれません。

これはhome 5Gに限ったことではなく、ホームルーター全般に共通するデメリットです。

ホームルーターはポケット型Wi-Fiより通信速度が速く、Ping値も低くなる傾向があります。

しかし、光回線のスペックにはおよびません。

また、ホームルーターを利用する環境によっても通信速度やPing値は影響を受けます。

こうしたことから、Ping値を重視する方はそもそもホームルーターではなく、光回線を利用した方がよいでしょう。

ランニングコストを抑えたい方におすすめ「GMOとくとくBB WiMAX」

GMOとくとくBB WiMAXは、GMOインターネットグループ株式会社が提供するホームルーターです。

名前にもある通り、WiMAX回線を利用できるホームルーターで、home 5Gと同様に5G対応の高速通信が利用可能です。

また、GMOとくとくBB WiMAXは月額料金が安いこと、そして他社回線からの乗り換え費用を負担してくれるのが大きな特徴といえます。

まず月額料金ですが、自動的に割引が適用されるため、ランニングコストを抑えることが可能です。

次に他社からの乗り換え費用負担です。

現在ほかのインターネット回線を利用している方がGMOとくとくBB WiMAXへ乗り換える際、解約違約金や端末残債を最大40,000円（不課税）まで負担してもらえます。

そのため、ポケット型Wi-Fiからホームルーターへの乗り換えを考えている方は、GMOとくとくBB WiMAXを検討するのがおすすめです。

ソフトバンクユーザーにおすすめ「ソフトバンクエアー」

ソフトバンクエアーは、ソフトバンク株式会社が提供するホームルーターです。

先に紹介した2つと同じく、5G対応の高速回線が利用できます。

また、ソフトバンクのスマホとセットで利用すると「おうち割 光セット」の適用が可能です。

おうち割 光セットは、家族など対象となるスマホ料金が最大10回線まで、永年毎月1,100円（税込）割引されます。

そのため、ソフトバンクスマホを利用している方なら、毎月の通信費を抑えられるためかなりお得に利用できるでしょう。

オンラインゲーム用にホームルーターを導入する手順

オンラインゲーム用のホームルーターを導入する手順を紹介します。

特に難しい手順ではありませんが、これから導入を検討している方は、以下を参考にホームルーター利用開始までの流れを理解しておきましょう。

STEP1：公式サイトから申込み

利用したいホームルーターが決まったら、公式サイトから申込みます。

ホームルーターの申込みは店舗へ行かなくても、インターネットの公式サイトから簡単に手続きが可能です。

STEP2：届いた端末を設置・設定

公式サイトから申込みをして端末が届いたら、コンセントに挿して初期設定を済ませましょう。

STEP3：利用開始

設定が完了したら、あとはゲーム機やパソコン、スマホなどをホームルーターに接続してゲームをプレイするだけです。

オンラインゲームプレイ中にホームルーターが遅い、WiFiがつながらない場合のおすすめ対処法

ホームルーターを使ってオンラインゲームをプレイしていると、速度が遅いと感じたり、つながらなかったりするシーンがあります。

ここでは、そのような場合の対処法を紹介します。

ホームルーターで快適にオンラインゲームをプレイできない時には、以下の対処法を試してみてください。

1.ホームルーターのSSIDやパスワードを確認する

ホームルーターとゲーム機器などを接続する際に入力する、SSIDやパスワードに誤りがないかチェックしましょう。

最近ではWi-Fiの電波がいたるところで利用されているため、ほかのWi-Fiへ接続してしまっているというケースもあります。

自身のホームルーターに接続しているかどうかも、あわせて確認しましょう。

2.ゲーム機本体やパソコン、ホームルーターを再起動する

SSIDやパスワードに問題がない場合は、ゲーム機器やパソコン、ホームルーターを再起動してみましょう。

一時的な端末の不具合などは、本体を再起動することで解消できるケースが多くなります。

そのため、通信に不具合を感じた場合はまず再起動してみるのがおすすめです。

3.ホームルーターの位置を変える

通信速度が遅い場合は、ホームルーターの位置を変更してみましょう。

ホームルーターはモバイル回線を利用しているため、電波を受信しにくい場所に設置してあると、速度が低下するケースがあります。

そのため、ホームルーター本体はなるべく窓際などに設置するのがおすすめです。

また、ホームルーターとゲーム機の位置関係に問題がある場合も少なくありません。

ホームルーターとゲーム機などの間に壁がある、別の部屋に設置しているといった場合は、双方をなるべく近くなるように設置することも検討してみてください。

【参考】場合によっては中継機の利用も検討しよう

家が広い場合や、ホームルーターを窓際に置くとゲーム機との距離が離れてしまうといった場合は、Wi-Fiの中継機を使ってみましょう。

中継機は、Wi-Fiの電波が届く範囲を広げてくれるアイテムで、戸建てなど広い家でホームルーターを利用している方におすすめです。

4.周波数帯を変更する

Wi-Fiの周波数帯を変更することで、通信環境を改善できるケースもあります。

Wi-Fiには「2.5GHz」と「5GHz」の2種類の周波数帯があります。

2.5GHzは電波の届く範囲が広い反面、家電製品と電波干渉が起きやすいのがデメリットです。

一方の5GHzは、2.5GHzより電波の届く範囲が狭い代わりに、通信速度が速く電波干渉が起きにくいメリットを持っています。

どちらがよいかは利用環境によって異なりますので、両方を試してみて最適な周波数帯を見つけましょう。

5.ホームルーターとゲーム機を有線接続する

ホームルーターは、LANケーブルを接続できます。

そのため、通信環境を改善する方法として、ホームルーターとゲーム機を有線接続するという方法も検討してみましょう。

有線接続には電波干渉が起きない、通信速度が低下しにくいといったメリットがあります。

たとえばホームルーターを窓際に設置した際、ゲーム機との距離が離れてしまうような場合、有線接続を利用するのがおすすめです。

快適性を求めるなら光回線も検討しよう

記事中でも何度かお伝えしましたが、ホームルーターよりも光回線の方がオンラインゲームには適しています。

通信速度やPing値が重要となるゲームをプレイする方は、光回線の利用も検討してみましょう。

ここでは、オンラインゲームにおすすめの光回線を3つ紹介します。

オンラインゲームにおすすめのネット回線「NURO 光」

NURO 光は、下り最大2Gbps〜10Gbpsが利用できる、高速光回線です。

オンラインゲームのヘビーユーザーのなかには、NURO 光を利用しているという方も非常に多く、人気の回線となっています。

また、NURO 光は通信速度の速さだけでなく、費用面にもメリットがあります。

通常44,000円（税込）かかる工事費が無料、初年度の月額料金が980円（税込）、さらに他社からNURO 光へ乗り換える際に発生する解約違約金を最大20,000円（不課税）まで負担してくれるなど、豊富な特典が満載です。

光回線の導入にかかる初期費用や、他社の解約違約金が気になる方は、NURO 光の特典を利用した申込みを検討してみましょう。

ソフトバンクユーザーがオンラインゲームするなら「ソフトバンク光」

ソフトバンク光は、おすすめのホームルーターで紹介したソフトバンクエアーと同じソフトバンク株式会社が提供する光回線です。

最大速度は下り1Gbpsとなっており、NURO 光には劣りますがオンラインゲームには十分な速度を確保できるでしょう。

また、こちらもソフトバンクエアーと同様にソフトバンクスマホとのセット利用で「おうち割 光セット」が適用できます。

最大10回線まで永年毎月1,100円（税込）の割引を受けられるので、ソフトバンクユーザーの方におすすめできる光回線です。

コスパ重視の方には「enひかり」

enひかりは、株式会社縁人が提供する光回線です。

スマホとのセット割などはありませんが、戸建て4,620円（税込）、マンション3,520円（税込）のシンプルかつ安い月額料金でサービスを提供しています。

また、月額料金は5,445円（税込）と高くなりますが、下り最大10Gbpsが利用できる「enひかりクロス」も提供しています。

2年の契約期間縛りなどもないので、シンプルで低価格の光回線を利用したい方におすすめです。

まとめ

ホームルーターは、端末が届いたらすぐにWi-Fiを利用できるため、オンラインゲームのプレイにもおすすめです。

工事も不要なので、光回線よりコストを抑えられるのもメリットといえるでしょう。

ただし、ゲームのジャンルによっては通信速度やPing値の問題で、快適にゲームをプレイできない可能性があります。

また、使い方によって速度制限がかかるリスクがあることも理解しておかなければなりません。

通信速度やPing値が重要なゲームをプレイする方、常時快適にオンラインゲームをプレイしたい方は、光回線の利用も検討してみてください。

本記事を参考に、快適なオンラインゲームのプレイ環境を構築できることを願っています。