ビジネスにおすすめの業務用WiFiルーター3選!用途にあわせた選び方も解説
ビジネスシーンでWiFiを使用する場合、通信の安定性や速度といった通信品質が業務効率の最大化に欠かせません。
実は、ビジネス用途でWiFiを導入する場合、家庭用途でWiFiを導入する場合に比べWiFiルーターの選び方や気をつけるべきポイントが異なります。
そこで、この記事ではビジネスシーンにおすすめの業務用WiFiルーターや選び方、気をつけるべきポイントなどを詳しく解説します。
この記事を読むことで、オフィスでの快適なWiFi環境を構築でき、今よりも業務効率の最大化が図れるでしょう。
ビジネス用途に使う業務用WiFiルーターの4つの選び方
ビジネス用途に使う業務用WiFiルーターを選ぶ際に気をつけるべきポイントは、以下の4つです。
- 同時接続台数にあわせて選ぶ
- 必要な機能を備えているものを選ぶ
- セキュリティ機能が充実しているものを選ぶ
- WiFi通信規格が新しいものを選ぶ
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
選び方1.同時接続台数にあわせて選ぶ
業務用WiFiルーターを選ぶ際、はじめに確認すべき点は同時接続台数です。
接続機器が少なめの個人(家庭)用途とは異なり、ビジネス用途となると必然的に同時接続台数は多くなる傾向があります。
使用するWiFiルーターによって同時接続台数の上限が異なるため、実際にどれくらいの機器をWiFiに接続するのか確認しましょう。
パソコンはもちろんですが、従業員が使用するスマートフォン、WiFi対応のプリンターなど、細かな部分まで洗い出して想定しておくと安心です。
選び方2.必要な機能を備えているものを選ぶ
WiFiルーターには、基本的な機能の他に「ビームフォーミング」「OFDMA」「MU-MIMO」などのような追加機能が備わっているものがあります。
それぞれの機能について、簡単に紹介します。
ビームフォーミング
WiFiの信号の強度と向きを最適化する技術。
通常はあらゆる方向に送信されているデータ信号を、あえて特定の方向に向けて集中させることで、通信品質や速度の向上が期待できる。
OFDMA
「Orthogonal Frequency Division Multiple Access」の略称で、WiFi通信における無線リソースの効率的な割り当てを可能にする技術。
複数のデバイスが効率よく同時に通信できるようになり、ネットワークの容量と性能の向上が期待できる。
MU-MIMO
「Multi-User Multiple Input, Multiple Output」の略称で、送信側と受信側のアンテナの両方を利用することで高速かつ安定したデータをやりとりする無線通信の技術。
このように、WiFiルーターによって充実した追加機能が備わっているものもあります。
業務内容やオフィスの環境によって必要な機能は何なのか、またその機能が備わっているWiFiルーターなのかをしっかり確認しましょう。
選び方3.セキュリティ機能が充実しているものを選ぶ
昨今、企業の情報漏洩や不正アクセスの被害などが多く発生しています。
そのような状況を踏まえると、WiFiのセキュリティ面もしっかりとしておきたいですよね。
実は、WiFiルーターによってセキュリティ面の充実度は異なります。
具体的には、「ステルスモード」「ゲストWiFi」などです。
ステルスモード
設定したWiFiルーターのSSIDが非表示になる機能。
SSIDを非表示にすることにより、そもそも外部の人間にWiFiルーターがあるという認識を与えないため、「WiFiに接続させない」という観点において有効なセキュリティ対策機能となる。
ゲストWiFi
通常のWiFiネットワークとは別に、来訪者専用のネットワークを構築する機能。
設定したゲストWiFiに外部機器が接続がされたとしても、社内ネットワークに接続されている機器とは繋がらないため、情報漏洩やマルウェアなどの脅威の侵入を防ぐことが期待できる。
以上を踏まえ、大事な情報を取り扱うビジネスシーンにおいては、セキュリティが充実しているWiFiルーターを選びましょう。
選び方4.WiFi通信規格が新しいものを選ぶ
WiFiルーターには、通信速度や繋がりやすさといった品質を表す「通信規格」があります。
以下は通信規格を簡単にまとめた表です。
世代 | 新名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 |
---|---|---|---|---|
第6世代(2019年) | Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第5世代(2013年) | Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第4世代(2009年) | Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第3世代(2003年) | – | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第2世代(1999年) | – | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
第2世代(1999年) | – | IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
第1世代(1997年) | – | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
表を見るとわかるように、基本的に世代が新しくなればなるほど通信速度が向上しています。
ビジネスシーンにおいては、メールやチャット、社内掲示板の閲覧などのほかにWeb会議など様々な用途が想定できるため、少なくとも第5世代「Wi-Fi 5」以上の規格がおすすめです。
ただし、接続したい機器がWiFiルーターの規格に対応していないケースがある点に注意が必要です。
例えば、WiFiルーターが「Wi-Fi 6」に対応していても、接続するパソコンやスマートフォンが非対応であれば、そのパソコンやスマートフォンではWi-Fi 6を利用できません。
接続したい機器が規格に対応しているか事前に確認しておきましょう。
ビジネスにおすすめの業務用WiFiルーター3選
業務用WiFiルーターの選び方や抑えるべきポイントを踏まえた上で、ビジネスシーンにおすすめの業務用WiFiルーターを3つ紹介します。
おすすめ1.Aterm WX6000HP|NEC
無線LAN規格 | Wi-Fi 6 |
最大速度 | 4804Mbps |
同時接続台数 | 最大36台 |
主な機能 | ビームフォーミング OFDMA MU-MIMO リモートワークWiFi(ネットワーク分離機能)など |
NECのAterm WX6000HPの最大の特徴は、最大速度が4804Mbpsと他のWiFiルーターと比較してもトップクラスの速さを誇る点です。
最大速度が速いため、ZOOMやWebexなどを用いたWeb会議にしっかりと対応し、遅延なく快適に利用できるでしょう。
また、データ容量の大きな動画や画像のアップロード・ダウンロードを多く必要とする業務にもおすすめです。
おすすめ2.BRT-AC828|ASUS
無線LAN規格 | Wi-Fi 5 |
最大速度 | 1734Mbps |
同時接続台数 | 最大250台(推奨80台) |
主な機能 | MU-MIMO ゲストネットワークなど |
ASUSのBRT-AC828の最大の特徴は、接続台数がなんと最大250台までもカバーできるという点です。
オフィスで使用するパソコンの台数が多い場合はもちろん、WiFi対応のプリンターやスマートフォンなども接続台数を気にせず快適に利用できるでしょう。
そのため、オフィスで使用するWiFi接続機器が多い場合や、勤務している社員が多い場合におすすめのWiFiルーターです。
おすすめ3.WSR-3200AX4S|バッファロー
無線LAN規格 | Wi-Fi 6 |
最大速度 | 2401Mbps |
同時接続台数 | 21台(推奨) |
主な機能 | ビームフォーミング OFDMA MU-MIMO バンドステアリングLite ゲストポート機能など |
バッファローのWSR-3200AX4Sは5GHz4本、2.4GHz4本のハイパワーアンテナを内蔵しており、広範囲にて安定した高速通信ができるのが特徴です。
ビームフォーミングやOFDMAといった主流な機能に加え、来訪者がパソコンやスマートフォンを本商品に無線接続してインターネット接続だけを許可する「ゲストポート」機能も搭載されています。
この機能を使えば、オフィス内ネットワークへのアクセスは許可しないため、セキュリティ面でも安心してWiFi環境を提供できるでしょう。
最大速度や接続台数が十分にも関わらず、WiFiルーターの価格が比較的安価なため、コストパフォーマンスを重視する場合におすすめのWiFiルーターです。
用途によっては工事不要で手軽に使えるポケット型WiFiもおすすめ
ここまでは光回線の利用を前提としたおすすめの業務用WiFiルーターや選び方を紹介しました。
しかし、ビジネス用途によっては、工事不要かつ場所を選ばずに使用できるポケット型WiFiもおすすめです。
ここからは、ポケット型WiFiの3つの特徴とおすすめのシーンまで紹介します。
- 工事不要ですぐに使える
- 持ち運んで外出先でも使える
- パケット通信量にあわせてサービスを選べる
ポケット型WiFiの特徴1.工事不要ですぐに使える
ポケット型WiFiは光回線のように工事が不要で、製品が届いたその日からすぐに使えます。
光回線は早くても申込日から1〜2週間ほどの期間がかかることが多く、申し込んだその日に使える訳ではありません。
一方、ポケット型WiFiであれば申し込み後に手元に製品さえあればすぐに使用できます。
また、光回線の工事でよくある面倒な立ち会いなども不要で手間がかからないのも嬉しいポイントでしょう。
ポケット型WiFiの特徴2.持ち運んで外出先でも使える
ポケット型WiFiの大きな特徴は、持ち運んで外出先でも使える点です。
ポケット型WiFiはバッテリー式で充電があれば利用できるため、サービスエリア内かつ電波を受信しやすい場所であればどこでも使えます。
そのため、オフィスでの使用はもちろん、営業先や出張先、社員のテレワークなど様々な場面で活躍するでしょう。
ポケット型WiFiの特徴3.パケット通信量にあわせてサービスを選べる
光回線はパケット通信量が無制限のものがほとんどですが、ポケット型WiFiはパケット通信量にあわせて無駄なくプランを選べるサービスが多いです。
Web会議や動画を用いたeラーニング研修などが多い場合は無制限がおすすめですが、メールのやりとりや社内掲示板の閲覧・編集のみなどであれば、無制限にすると持て余してしまうかもしれません。
業務内容に応じて必要なだけパケット通信量を選びやすいため、月の固定費削減もできるでしょう。
端末代金無料!レンタルで気軽に使えるおすすめのポケット型WiFi2選
ポケット型WiFiのサービスは多くありますが、その中でもおすすめのポケット型WiFiを2つ紹介していきます。
おすすめ1.クラウドWiFi|月間20~100GBの間で最適なプランを選べる
クラウドWiFiは、必要なパケット通信量に応じて20GB・50GB・100GBの3つのプランから選んで利用できるお得なサービスです。
最低利用期間である1ヶ月経過後はいつでも費用を気にせず解約でき、シンプルかつ安いプランが魅力的でしょう。
クラウドWiFiは、法人向けの特別プランを用意しており、料金などの詳細は情報開示申請をすることで確認できます。
大容量のパケット通信を必要としない場合や、社員のテレワークや出張先など個人利用を想定されている場合におすすめでしょう。
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おすすめ2.FreeMax+5G|実質パケット無制限で5G通信も使える
FreeMax +5Gは、実質パケット無制限で5Gの高速通信もできるサービスです。
最低利用期間の1ヶ月経過後はいつでも解約違約金や端末代残債の支払いなしで解約でき、長期間利用の予定がない場合も安心でしょう。
Web会議や動画・画像といったデータを取り扱う業務など、オフィスで大容量のパケット通信が必要な場合におすすめです。
さらに、法人契約の場合は2代目以降の初期費用(契約事務手数料)が無料となる法人特別プランを提供しており、複数台でもお得に利用できます。
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ポケット型WiFiを便利に使える場面を3つ紹介
ここでは、ビジネスシーンにおいてポケット型WiFiが便利に使える具体的な場面を3つ紹介します。
場面1.営業先
ポケット型WiFiがあれば、営業先での商談やWeb会議などの場面で活躍します。
営業先にて商談を行う場合、提案する商材の資料をオンラインで共有できるため、場所を選ばず柔軟に営業活動ができるでしょう。
また、営業先で急きょWeb会議が入った場合などもすぐ対応できます。
場面2.出張やテレワーク
社員の出張やテレワークなどが多い場合、ポケット型WiFiがあればどのような場所でも簡単にインターネット環境が構築できて便利です。
出張の場合、必ずしも全ての出張先にWiFi環境が整備されているとは限りません。
ホテルやカフェなどにフリーWiFiが整備されていることもありますが、セキュリティ面を考慮すると、誰でも気軽に使えるフリーWiFiへの安易な接続はおすすめできません。
ポケット型WiFiがあれば、暗号化された通信で安全に利用できるため、情報漏洩など重大なトラブルの心配が少なくなるでしょう。
場面3.オフィス移転などによる一時利用
オフィスの移転や一時的な工事の際などにも、気軽に使えるポケット型WiFiが活躍するでしょう。
オフィスで光回線を使用している場合、オフィスの移転の際には再度光回線の工事が必要なことが多く、環境が整うまでに数週間〜2ヶ月ほどの時間がかかる場合があります。
ポケット型Wi-Fiであれば、工事不要ですぐにWiFiが利用できるため、光回線が利用できるようになるまでの「つなぎ」として役立つでしょう。
また、オフィスの工事などで一時的にオフィス以外の場所で作業をする場合も、ポケット型WiFiであればどこへでも持ち運んでWiFiが利用できるため便利です。
まとめ
個人で利用する家庭用WiFiルーターとは異なり、ビジネスシーンで利用する業務用WiFiルーターを選ぶ際に押さえるべきポイントが異なります。
同時接続可能台数やセキュリティ性能など、重視すべきポイントはどこかを明確にしたうえでWiFiルーターを選びましょう。
また、用途によっては工事不要ですぐに使用できるポケット型WiFiもおすすめです。
光回線と比較検討し、業務内容にあったWiFi環境選びをして業務効率を最大化させましょう。
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ビジネスで使うWiFiルーターに関するよくある質問
最後に、ビジネスで使うWiFiルーターに関するよくある質問を3つ紹介します。
法人向けWiFiルーターはどう選ぶべき?
- 法人向けWiFiルーターはどう選ぶべき?
-
法人向けWiFiルーターの具体的な選び方として、以下の4つがあげられます。
- 同時接続台数にあわせて選ぶ
- 必要な機能を備えているものを選ぶ
- セキュリティ機能が充実しているものを選ぶ
- WiFi通信規格が新しいものを選ぶ
一口にWiFiルーターといっても、価格は数千円から高いものだと十数万円と様々な種類があります。
業務においてどの点を重視するか、最低限必要なスペックは何かなどをよく考えて製品を選びましょう。
ビジネスにおすすめのWiFiルーターは?
- ビジネスにおすすめのWiFiルーターは?
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ビジネス用途におすすめのWiFiルーターは以下の3つです。
- Aterm WX6000HP|NEC
- BRT-AC828|ASUS
- WSR-3200AX4S|バッファロー
これらのWiFiルーターは、同時接続台数はもちろん、セキュリティ面の安全性や必要最低限の機能も備わっており、さまざまな場面で活躍するでしょう。
それぞれ細かな違いもあるため、WiFi環境構築においてどのような部分を重視するかの検討が重要です。
業務用ルーターの価格は?
- 業務用ルーターの価格は?
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業務用のWiFiルーターの価格は安いもので数千円から、高いものだと十数万円するものもあります。
業務用に最適なWiFiルーターの平均的な価格帯としては、1台あたり2〜5万円ほどで検討するとよいでしょう。