5G対応無制限ポケット型WiFi・モバイルルーターのおすすめを紹介

屋外で快適なインターネットを使うなら、5G対応のポケット型Wi-Fiの利用をおすすめします。

なぜなら、街中にあるフリーWi-Fiは通信速度に難があり、セキュリティという観点から不安要素が多いからです。

その点、自前の5G対応無制限ポケット型Wi-Fiなら、安全かつ自由に5Gの高速通信を楽しめるでしょう。

本記事では、5G対応無制限ポケット型ルーターのおすすめサービスと機種を紹介しています。

数あるプロバイダーのなかから、厳選したサービスの特徴とおすすめ理由を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

5Gとは？4Gとの違いを解説

5Gと4Gの違いは、通信技術と性能が違います。

特にわかりやすいのが通信速度で、5Gは4Gの10倍、理論的には最大で20倍以上とされています。

5Gと4Gは、スマートフォンなどのモバイルネットワーク通信に用いられる無線通信システムの呼称です。

数字のあとにつく「G」は世代をあらわすGenerationの頭文字のことで、無線通信の世代を意味しています。

つまり、5Gは4Gよりあとの次世代無線通信システムであり、通信技術が進化したネットワークを示すものです。

5Gは通信速度・低遅延・最大同時接続数が4Gより10倍以上とされ、無線通信による大容量データ通信や遠隔操作の実現など通信技術が飛躍的に向上しています。

また、5Gは4Gのネットワークに接続してから5G通信につなげる通信システムです。

ネットワーク間で中継する必要があるため、5G通信でも遅延やラグが発生する原因となりましたが、新技術の5G SAの導入によって5Gへの直接的な接続が可能となりました。

これにより、5Gはさらに高速化を実現しています。

5G対応ポケット型Wi-Fi・モバイルルーターについて解説

2023年10月現在では、ポケット型Wi-Fiの5Gに対応している回線は、WiMAXと携帯キャリア回線3種の計4種のみになります。

5G通信が可能なポケット型WiFiの回線はWiMAXと携帯キャリア回線のみです。

それぞれの回線について、概要と違いを解説します。

対応回線│WiMAXと携帯キャリア回線

5G対応ポケット型Wi-Fiで、対応回線と使用回線は以下のとおりです。

回線種別	使用回線
WiMAX	WiMAX +5G WiMAX 2+ au 4G LTE
ドコモ	ドコモ 5G PREMIUM 4G
au	au 5G（WiMAX +5G） WiMAX 2+ au 4G LTE
ソフトバンク	ソフトバンク 5G ソフトバンク 4G

基本的に5Gは自社限定のサービスですが、WiMAXは他社に開放されているので複数のプロバイダーからも契約することが可能です。

上記のうち、WiMAXとauは同じ回線を使用しています。

WiMAXを提供しているUQコミュニケーションズ株式会社とauは、KDDIを親会社とするグループ会社同士のため、お互いに携帯電話とWi-Fiの回線を共有しています。

厳密に言うとWiMAX +5Gはau 5Gのことで、提供しているサービスで呼称を分けているに過ぎません。

他社にも似たようなケースがあり、ソフトバンクとワイモバイルもモバイル回線を共有しているグループ会社同士です。

機種端末│5G対応モバイルルーター最新版一覧

2023年10月時点、5G対応モバイルルーターの最新機種を大まかに紹介します。

回線別5G対応モバイルルーター性能一覧

機種名	対応回線	最大通信速度	最大同時接続数
Speed Wi-Fi 5G X12	WiMAX au	下り通信速度3.9Gbps 上り通信速度183Mbps	無線：16台 有線：1台
Wi-Fi STATION SH-54C	ドコモ	下り通信速度4.9Gbps 上り通信速度1.1Gbps	無線：16台 有線：1台
Pocket WiFi® 5G A101ZT	ソフトバンク（ワイモバイル）	下り通信速度2.4Gbps 上り通信速度110Mbps	無線：30台 有線：1台

通信速度は下り・上りともに、NTTドコモのSH-54Cが頭ひとつ抜けていると言えるでしょう。

WiMAXとauは、使用回線を共有しているので使用端末も同じものを使用しています。

通信速度ではWiMAX（au）とNTTドコモに劣るソフトバンクですが、同時接続台数は有線接続を含む最大31台とホームルータークラスです。

WiMAXと携帯キャリア回線で比較した場合、端末性能や回線品質は携帯キャリア回線が優れています。

しかし、月額料金や契約・解約のしやすい敷居の低さやコスパ面ではWiMAXが優秀です。

また、携帯キャリア回線の5G対応モバイルルーターは、基本的にレンタルされていません。

逆にWiMAXは契約プロバイダーを選ぶことができ、5G対応のモバイルルーターのレンタルを行っているサービスが豊富です。

サービスのお手軽さや使いやすさから、WiMAXをおすすめします。

5G対応無制限ポケット型WiFi・モバイルルーターのおすすめ6社を紹介

5G対応のポケット型Wi-Fiで、おすすめのサービスを紹介します。

自分のライフスタイルや用途に合わせ、お好きなサービスを探す手助けとして参考にしてください。

FreeMAX +5G｜レンタルだから気軽に使える

事務手数料	3,300円（税込）
端末代	なし
使用端末	Galaxy 5G Mobile Wi-Fi
端末性能	下り速度：2.2Gbps 上り速度：183Mbps 同時接続数：11台 バッテリー容量：5,000mAh
月額料金	4,800円（税込）
契約期間	なし
契約解除料	なし

契約期間・端末代金不要のレンタルWiMAXサービスです。

いつでも好きなときに契約と解約ができ、月額料金も固定定額でシンプルでわかりやすい模範的レンタルサービスと言えるでしょう。

使用する端末はGalaxy 5G Mobile Wi-Fiですが、バッテリー容量は5,000mAhと大容量のため、旅行やリモートワークなどの長時間使用するようなシチュエーションに最適です。

15日間のお試し利用も可能なので、WiMAXを体験したいという方にもおすすめします。

新宿に実店舗を構えているので、店舗付近にお住まいの方は店頭受け取りで即日から利用可能です。

GMOとくとくBB WiMAX｜他社からの乗り換え時に高額キャッシュバック

事務手数料	3,300円（税込）
端末代	27,720円（税込） ※770円（税込）×36回
使用端末	Speed Wi-Fi 5G X12
端末性能	下り速度：3.9Gbps上り速度：183Mbps 同時接続数：17台 バッテリー容量：4,000mAh
月額料金	1～12ヶ月目：3,784円（税込） 13～35ヶ月目：4,334円（税込） 36ヶ月目～：5,104円（税込）
契約期間	24ヶ月
契約解除料	1,100円（税込）

月額料金の長期割引があり、他社から乗り換え時に業界最大級のキャッシュバック補償があるプロバイダーです。

24ヶ月の最低利用期間がありますが、実際には端末分割購入回数である36ヶ月契約と考えておくべきでしょう。

キャッシュバックは最大49,000円と高額で、他社で解約違約金が発生したことを条件に指定口座に振り込まれます。

解約違約金が20,000円未満の場合、キャッシュバック額は23,000円に減額されるので注意しましょう。

以前は業界最安クラスのプロバイダーでしたが、現在は月額料金の値上がりとキャンペーン総額が減額されています。

キャッシュバック額は相変わらず高額なので、他社インターネットサービスの解約違約金が高額な場合の乗り換え先として十分選択肢に入るでしょう。

カシモWiMAX｜WiMAXの最新機種が実質無料

事務手数料	3,300円（税込）
端末代	27,720円（税込） ※770円（税込）×36回
使用端末	Speed Wi-Fi 5G X12
端末性能	下り速度：3.9Gbps 上り速度：183Mbps 同時接続数：17台 バッテリー容量：4,000mAh
月額料金	初月：1,408円（税込） 1ヶ月目以降：4,818円（税込）
契約期間	なし
契約解除料	なし

料金プランが1つのみとシンプルで安く、初心者の方にも使いやすいWiMAXです。

5G SA対応プランの導入で軒並み値上がりしたWiMAXサービスですが、もともと基本料金が安いカシモWiMAXでは他社とくらべて安い月額料金で利用できます。

端末代金は分割時に端末分割サポートにより、36ヶ月間の継続利用で実質無料で購入でき、5G SA対応機にも適用可能です。

自社で購入した端末が不要になった場合は、返却プログラムを利用すればAmazonギフト券5,000円分との交換が可能なので無駄がありません。

WiMAXの最新機種をできるだけ安く使いたいという方には、カシモWiMAXがおすすめです。

BIGLOBE WiMAX +5G｜口座振替可能で2年間お得に使えるWiMAX

事務手数料	3,300円（税込）
端末代	27,720円（税込） ※770円（税込）×36回
使用端末	Speed Wi-Fi 5G X12
端末性能	下り速度：3.9Gbps 上り速度：183Mbps 同時接続数：17台 バッテリー容量：4,000mAh
月額料金	初月：0円（税込） 1～24ヶ月目：3,773円（税込） 25ヶ月目～：4,928円（税込）
契約期間	なし
契約解除料	なし

24ヶ月間割引で月額料金が安く抑えられ、口座振替対応のWiMAXサービスです。

特に目立ったキャンペーンは実施されていませんが、料金プランのリニューアル後も大きな変更がなく、契約期間・契約解除料なしのシンプルなサービスを提供しています。

WiMAXでは珍しい口座振替に対応しており、プラン料金の値引き特典も適用可能です。

ただし、口座振替の場合は振替手数料の220円（税込）が請求されます。

WiMAXを口座振替で契約したい方、シンプルなサービスを探している方におすすめです。

NTTドコモ｜NTTドコモのスマホとセットでお得

事務手数料	3,850円（税込）※オンラインショップからの申込みで0円（税込）
端末代	35,640円（税込） ※990円（税込）×36回
使用端末	Wi-Fi STATION SH-54C
端末性能	下り速度：4.9Gbps 上り速度：1.1Gbps 同時接続数：17台 バッテリー容量：4,000mAh
月額料金	～1GB：4,565円（税込） 1GB～3GB：5,665円（税込） 無制限：7,315円（税込）
契約期間	なし
契約解除料	なし

NTTドコモが提供している国内最速クラスのポケット型Wi-Fiです。

eximoとは、データプラン・音声通話・ISPサービスがセットとなったワンパッケージプランで、スマートフォンとポケット型Wi-Fi共通の料金プランになります。

月額プランは3段階従量定額のため、当月のデータ利用量によって月額料金が変動するシステムです。

ハイエンドと言えるハイスペックなポケット型Wi-Fiで、NTTドコモの広い提供エリア、高品質・高速通信のネットワークを実質無制限で利用できます。

ドコモ光セット割にも対応しており、スマートフォンの月額料金を最大20回線まで割引可能です。

口座振替や請求書払いなど支払い方法も多彩で、NTTドコモのサポートサービスも充実しています。

最高クラスのサービスである一方、料金も相応に高額なので、利用される方は限られるでしょう。

最高クラスのポケット型Wi-Fiを使いたい方や、ドコモユーザーの方などにおすすめです。

ソフトバンク・ワイモバイル｜ソフトバンクやワイモバイルのスマホとセットでお得

事務手数料	3,850円（税込） ※オンラインショップからの申込みで0円（税込）
端末代	10,800円（税込） ※300円（税込）×36回
使用端末	Pocket WiFi® 5G A101ZT
端末性能	下り通信速度2.4Gbps 上り通信速度110Mbps 同時接続数：31台 バッテリー容量：5,300mAh
月額料金	～7GB：4,065.6円（税込） 無制限：4,818円（税込）
契約期間	なし
契約解除料	なし

ソフトバンクのポケット型Wi-Fiには無制限プランがないため、ソフトバンク回線で5G対応無制限ポケット型Wi-Fiをお探しならワイモバイルがおすすめです。

料金プランは上限7GBと無制限プランがあり、どちらも5G通信に対応しています。

ソフトバンクとワイモバイルのセット割に対応しており、併用でスマートフォンやソフトバンクの電気代を安く使うことが可能です。

オンライン契約だと事務手数料無料や端末代金の格安購入など、メリットも多いのでおすすめします。

注意点を言えば、5G通信はどちらのプランも7GBまでとなり、以降は4Gでの通信となるので5Gでの無制限ではありません。

ソフトバンク・ワイモバイルユーザーかつ、ソフトバンクのおうちでんきを利用されている方におすすめします。

5G対応ポケット型WiFi・モバイルルーターの選び方

5G対応のポケット型WiFiを選ぶ際、覚えておきたいポイントについて解説します。

これから契約を検討している方は、確認用の参考にしてください。

5G通信のエリア範囲

ネットワークは回線ごとに異なるため、5G通信のエリア範囲は全回線が共通しているわけではありません。

例えば、NTTドコモとソフトバンクは管轄が違うため、5Gが使えるサービスエリアの範囲は双方違います。

ただし、WiMAXはUQコミュニケーションズ株式会社が運営している回線なので、WiMAXのプロバイダーはすべてエリア範囲が共通です。

契約するキャリアのエリア範囲は必ず確認し、利用する場所に対応しているポケット型WiFiを選びましょう。

回線別対応エリア確認先

回線種別	エリア確認リンク先
WiMAX	UQWiMAX エリアマップ
NTTドコモ	NTTドコモ エリアマップ
ソフトバンク（ワイモバイル）	ソフトバンク エリアマップ

5G回線接続時の通信速度

5G対応型ポケット型Wi-Fiの通信速度は、基本的に5G回線の最大通信速度で表記されています。

公式サイトや端末性能表だと5G通信時の通信速度が記載され、4G通信時の通信速度と分かれて明記されているものです。

5G対応機種でも5G SA対応か非対応かで通信速度差は大きく異なり、WiMAXの場合だと、X12とX11では3.9Gbpsと2.7Gbpsで1ギガ以上も通信速度に差が出ます。

5G通信から4G通信に切り替わった場合や5G SA対応か否かによる通信速度差は大きいため、速さにこだわるならモバイルルーターの最大通信速度をチェックしておきましょう。

端末代と月額料金

契約するサービスや窓口によって、ポケット型Wi-Fiの初期費用と利用料金は異なります。

WiMAXは複数社で同じ回線を共有していますが、料金はプロバイダーごとに設定されているので共通していません。

携帯キャリア回線だとオンライン契約で事務手数料無料、端末代の大幅割引などが実施されているケースが多く、契約窓口が実店舗かオンラインかで費用が変わってきます。

契約できるプロバイダーや窓口が複数ある場合、比較しながらどこから申し込むのが一番お得かを見極めましょう。

まとめ

本記事では、5G対応のポケット型Wi-Fiの基本的な情報や4Gとの違い、おすすめサービスとポケット型Wi-Fiの選び方について解説してきました。

5Gは従来のネットワークから進化した通信技術であり、回線の高速化による大容量データのやり取りや低遅延・大規模同時接続を実現しているシステムです。

5G対応機種やサービスも多様化しており、選んだ契約先次第では使い勝手や費用も大きく異なります。

みなさんが快適な5Gライフを過ごせるサービスに巡り合えるよう、心から願っています。

5G対応のポケット型WiFiによくある質問

本記事の最後に、5G対応ポケット型Wi-Fiによくある質問をご紹介します。

最終確認として、ぜひ参考にしてください。

5G対応の無制限ポケット型WiFiは海外でも使えますか？

5G対応の無制限ポケット型WiFiは海外でも使えますか？

海外5G対応モバイルルーターであれば利用可能です

海外と日本では、Wi-Fiの周波数帯が異なるため、対応している機器が必要です。

基本的に国内の5G対応端末は国内専用として設計されているため、海外で5G通信を行うにはグローバルWiFiなどの海外専用レンタルサービスの利用が必要になります。

5G対応のモバイルルーターに4Gスマホをつなげて使えますか？

5G対応のモバイルルーターに4Gスマホをつなげて使えますか？

もちろん使えますが、Wi-Fi規格に沿った通信接続になります。

スマートフォンが5G非対応であっても、Wi-Fi規格が11ac/11n/11g/11a/11bのいずれかに対応していればWi-Fi接続が可能です。

通信速度は対応するWi-Fi規格に準拠し、モバイルルーターとスマートフォンで合致するWi-Fi規格同士による通信接続となります。