ポケット型WiFiの使い方と活用方法について専門家が解説!
皆さんも一度は「ポケット型WiFi」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ポケット型WiFiとは「持ち運び可能なモバイルルーター」のことで、スマートフォンと比べてデータ単価が安く大容量通信が出来ることが特徴となっています。
もともと「ポケット型WiFi」という言葉自体はYmobileが提供しているモバイルルーターのレンタルサービス商標の「PocketWiFi®」の固有名称ですが、現在では「持ち運びできるモバイルルーター全般」を指す用語としても使われている印象です。
本記事では「ポケット型WiFiとは」という基本的な知識からその使い方について詳しく説明していきます。
ポケット型WiFiとは?用語の意味を解説
ポケット型WiFiとは「無線通信が出来る持ち運び可能なモバイルルーター端末」のことを指します。
主な用途としてはスマートフォンやパソコンなどと「WiFi接続」を行い、モバイルルーターに挿入されているデータ通信専用チップを用いてインターネット接続をするのが一般的です。
本項ではポケット型WiFiを理解する上での基礎的な知識を紹介していきます。
- ポケット型WiFiと呼ばれるサービスの種類について
- ポケット型WiFiの構成内容
ポケット型WiFiの定義と種類について
ポケット型WiFiという言葉は「持ち運びできる通信端末」に「データ通信専用チップ(SIMカード)」が入っているものを指すため、WiMAXやホームルーターを含む広義な意味を持っていると筆者は考えています。
ポケット型WiFiは大きく下記の4つに分類することが出来ます。
名称 | 説明 |
---|---|
WiMAX (ワイマックス) | UQコミュニケーションズ(株)およびKDDI(株)の回線を利用したサービス |
ポケット型WiFi | UQコミュニケーションズ(株)およびKDDI(株)の回線以外を利用したサービス |
クラウドSIM | uCloudlink社が提供するクラウドSIM技術を用いて通信を行うサービス |
ホームルーター | コンセントが必要な通信端末にSIMカードが挿入されたサービス |
厳密にいえば「ホームルーター」に関しては持ち運びができないため「ポケット型WiFi」の区分には入らないかもしれませんが、データ通信専用端末にSIMカードが挿入されたものという区分ではポケット型WiFiに分類しても差し支えないでしょう。
ポケット型WiFiは「通信チップ」と「端末本体」で構成
ポケット型WiFiはこのように、データ通信専用端末にSIMカードと呼ばれる通信チップを挿入することで初めてインターネット接続が可能になります。
SIMカードは、挿入先のデータ通信専用端末が通信に利用する周波数に対応していればどれでも使えるものと、専用端末でないと利用できないものの2種類が存在します。
専用端末でないと通信できないものについては、UQコミュニケーションズ株式会社が提供する「WiMAX」やNTTドコモが提供する「home5Gプラン」などが挙げられます。
SIMカードによっては国内以外にも海外でも利用可能
ここまででお話してきたのはあくまでも国内でポケット型WiFiを使用するケースです。
実は「海外専用のSIMカードが入ったポケット型WiFi」というものも存在し、海外旅行などで非常に重宝されているのです。
国内キャリアのスマートフォンであれば簡単な手続きを行うことで「海外ローミングサービス」が利用可能となり、お使いのスマートフォンをそのまま海外でも利用できるというメリットがある反面、利用料金が高額になる可能性があるというデメリットも併せ持っています。
海外専用のポケット型WiFiであれば、事前にレンタルしてお使いのスマートフォンとWiFi接続するだけで海外でもインターネットを楽しむことが出来ます。
ポケット型WiFiの使い方|端末別接続方法について
ポケット型WiFiは基本的にはそのままで使うことはありません。
図示したようにスマートフォンやパソコンなどの通信端末とWiFi接続をして使用します。
ここからは端末別にポケット型WiFiとの接続方法について説明していきます。
- iPhoneのWiFi接続方法
- AndroidでのWiFi接続方法
- WindowsでのWiFi接続方法
- MacでのWiFi接続方法
ポケット型WiFiをスマートフォンで使う
恐らくはあなたがお使いのスマートフォンはiPhoneかアンドロイドのどちらかでしょう。
機種や端末を動かすプログラム(OS)のバージョンによって若干操作方法は異なるため、下記説明方法がすべてに当てはまるとは限りません。
あくまでも「参考」にしていただければ幸いです。
iPhoneの場合の接続方法
上記手順を行う前にポケット型WiFiの電源をオンにしましょう。
- ホーム画面を下から上へ一本指でスワイプ(なぞる)してコントロールセンターを表示させて、WiFiマークを長押しします。
- 出てきた詳細メニューでも再度WiFiマークを軽くタップします。
- 表示された「SSID(WiFiの接続先名称)一覧」で接続したいポケット型WiFiの名称をタップします。
- パスワードを入力します。
Androidの場合の接続方法
上記手順を行う前にポケット型WiFiの電源をオンにしましょう。
- ホーム画面を一本指で上から下に向かってスワイプ(なぞる)してコントロールパネルを表示させます。そこのWiFIマークを長押しします。
- 利用可能なネットワーク一覧の中から使用したいポケット型WiFiのSSID(接続先の名称)をタップします。
- パスワードを入力します。
ポケット型WiFiをパソコンで使う
ポケット型WiFiはスマートフォンだけでなく、パソコンともWiFi接続することが可能です。
現在日本国内で主流なのは恐らくはWindowsPCですが、最近ではMacが高性能且つ安価になってきているため、Macユーザーも急増している印象があります。
Windows10/11の場合の接続方法
上記手順を行う前にポケット型WiFiの電源をオンにしましょう。
- タスクバーに右下にあるWiFiマークをクリックし、接続したいSSID(接続先の名称)をクリックしましょう。
- 続いての画面では「接続」をクリックします。
- パスワードを入力し、「次へ」をクリックします。
Macの場合の接続方法
上記手順を行う前にポケット型WiFiの電源をオンにしましょう。
- 画面上部のメニューバー右端にあるWiFiマークをクリックして接続したいSSID(接続先の名称)をクリックしましょう。
- パスワードを入力して「接続」をクリックします。
ポケット型WiFiが役に立つ生活シーン
ここまででポケット型WiFiについての概要や使い方を説明してきました。
最後に「ポケット型WiFiの活用方法」についてお伝えします。
- 引っ越した直後のインターネット回線のつなぎに
- 格安スマホと組み合わせて通信費の節約に
- 海外でのインターネット手段に
引っ越した直後のインターネット回線の繋ぎに
固定回線=光回線はパケット無制限で利用できるという絶対的なメリットがあるため契約を考えている人が多いのではないでしょうか。
引っ越した直後の場合、インターネットがあらかじめ整備されている物件でない限りは固定回線を使ってのインターネットは出来ません。
固定回線を引いてインターネットを行えるようになるためには回線工事が必要なケースが多く、工事完了までに2週間~1か月程度かかると言われています。
ポケット型WiFiであれば注文した翌日に端末が届くサービスもあるため、工事不要でインターネット環境を即座に作ることが可能となっています。
また、大容量通信が可能なサービスも多いため、スマートフォンのテザリングでインターネットを行うよりも安価に「固定回線開通までのつなぎ」として利用することが出来るのも魅力の一つでしょう。
クラウドWiFiのように契約期間を設けていないサービスであれば解約時に追加で費用を請求されることもありません。
格安スマホと組み合わせて通信費の節約に
大手キャリア3社が「パケット上限がない」プランを提供していますが、月額費用が8,000円近くかかるということもあり、あまりお財布には優しくないというのが正直なところです。
実は、格安スマホとポケット型WiFiを組み合わせて使用すると月々の通信費用を節約することが出来ます。
海外でのインターネット手段に
海外での通信手段は大きく4つの方法があります。
- フリーWiFiを利用する|個人情報流出リスクあり。移動中には使用できない。利用の際はVPNの使用を推奨。
- プリペイドSIMカードを購入する|日本から購入していったとしても対応周波数問題があるため端末に対するある程度の知識が必要
- キャリアスマホをそのまま使う|事前に手続きが必要な場合が多く高額となるケースも存在。特にパケット無制限プラン未加入者は注意。
- 海外専用ポケット型WiFi|最もポピュラーな手段。飛行機に乗っている間もレンタル費用が発生してしまう。
この中で最も簡単に海外でもインターネットが出来るのが「海外専用のポケット型WiFi」です。
面倒な設定は不要で、お使いのスマートフォンと海外専用ポケット型WiFiをWiFi接続するだけで簡単にインターネット接続が出来ます。
当サイトがおすすめしている海外専用モバイルルーターは「海外WiFiレンタルショップ」です。
まとめ
以上、ポケット型WiFiについての概要と使い方、活用方法について解説してきました。
特にポケット型WiFiは「月額費用が安価」で「大容量通信が出来る」という大きなメリットがあるため、一般的な携帯電話事業者に比べて1GBあたりのデータ単価(パケット単価)が非常に安くなっているのが特徴となっています。
前述のように格安スマホと組み合わせることで月額費用を抑えながら今までと同様のパケット通信を行うことも場合によっては可能でしょう。
ポケット型WiFiについて興味を持ったのは通信費を節約する上で非常に良かったのかもしれませんね。
是非導入を検討されてみれはいかがでしょうか。